しまんちゅシネマ

映画ノート

レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで


2008年(アメリカ/イギリス)

■感想
オスカーシリーズ制覇中~。
今日は昨日観た『幸せの隠れ場所』を書こうかと思ったけど、とくに書くことがない^^;
仕方ないので、昨年のオスカー関連で未見となっていた『レボリューショナリー・ロード』を観ました。
一言、面白かった~。
 
タイタニック』以来のビッグカップル共演ということで、久々のラブストーリーかと思っていたら
どうやら違うらしいということは、ブログのお友達の記事で知っていたけど
さすが、サム・メンデス。シニカルな切り口は一品ですね。
 
女優を目指しながら夢破れ、今は夫と子供2人と閑静な住宅街に暮らす主婦エイプリル。
彼女は理想を追いすぎたのかもしれないけど、本当は小さな幸せを感じたかっただけだったかも。
夫のフランクは妻の気持ちにあまりに鈍感すぎた。
二人の気持ちのすれ違いは大きくなり、ついには不幸へと向かう。
 
ケイトとディカプリオ、二人の心理合戦は面白く観たけど
この映画はラストカットが秀逸。
曲者はやっぱりキャシー・ベイツだ(笑)
精神疾患を持つ息子は、自分の思ったことをズバズバと口にする。
夫婦の真意がマイケル・シャノンによって暴かれる。
 
キャシー・ベイツ演じるリアルターのおばさんは、実は息子を使って
幸せな若い夫婦が不幸になるのをある意味楽しんでたんだと思うんですね。
息子があんな暴言を吐くのに、途中で止めることはしない。
第一あんな大きな息子、よその家のお呼ばれに連れて行くことないじゃない?
確信犯でしょ。それを知りつつ何も言わない夫も共犯。
 
隣の夫婦もいい役割を果たしている。
隣の芝生が青いのは悲しい。そして人の不幸は蜜の味。
 
このレボリューショナリー・ロードで再び不幸が繰り返されるのかな
ラストシーンに『あるスキャンダルの覚え書き』のジュディ・デンチを思い出した。