しまんちゅシネマ

映画ノート

センチネル

 
1977年(米)
 
監督: マイケル・ウィナー
 
出演:クリスティナ・レインズ/クリス・サンドラ/エヴァ・ガードナー/ジョン・キャラダイン/イーライ・ウォラック
 

 
■感想
巨匠作品が続くと、こういうホラーをつまみ食いしたくなります
今日はいつもお世話になっているallcinemaさんがトップページで宣伝していて気になっていた『センチネル』を。
 
センチネルってのは「見張り」とか「番人」といった意味らしいです
HKさんが映画紹介で教えてくれたセンチュリアン(警察)と通じるところがあるのかも。
 
ジェフリー・コンヴィッツのオカルト小説『悪魔の見張り』の映画化。
 
あらすじ
舞台はニューヨーク。ファッション・モデルのアリソン(クリスティナ・レインズ)は恋人マイケルとうまくいっていたが、父を亡くしたことをきっかけに、一人の時間を過ごしたいとアパートを探す。
越して来た古風なアパートの最上階には盲目の神父が窓から外を眺めている。
入居早々、アパートの住人という老紳士がアリソンを訪ね、住人たちにを集めての歓迎パーティを開いてくれた。
変な住民たちだった。。
その夜アリソンは悪夢にうなされていたが、突然階上を何者かが歩き回る足音に目覚める。
シャンデリアが大きく揺れるほどの振動に怯える夜を過ごしたアリソンは翌日文句を言うために
アパートの仲介業者のおばさんを訪ね、その言葉に驚愕した
「あのアパートには、最上階のハリラン神父とあなたのほかには住人はいないわ」
 
そんな~! じゃ、昨日のパーティで集まった住人は何?
階上の物音はなんなの~?
 
ここで一気に『ローズマリーの赤ちゃん』的に、古いアパートで何が起こってるのかが気になってくるのですが、思い出してください。このタイトル『悪魔の番人』なんですね。
察しがつくと思うので言っちゃいますが、最上階で盲目なのに窓の外を眺める神父が悪魔の番人
アパートの住人たちは悪魔の化身ということになるのだけど
アリソンがこのアパートに導かれたのには理由がある
すなわちアリソンはある役割を果たすために選ばれた人物だったというオカルトなコンセプトが存在するのが
とっても面白い作品でした。
 
悪魔との闘いとなると、当然『エクソシスト』を思い出すところで、教会も絡んでくるんだけど
本作の教会のやり方ってあまりに強引。
だって一般人をスカウトして、番人に仕立てようって言うんですから、そんなのエゴじゃね?(笑)
 
で、これ怖いかっていうと、それほど怖くはないです。
ただ、終盤アリソンを襲おうと地獄から蘇ってくる大勢の死者たちっていうのが、特殊メイクなしに異型な・・
映画でフリークと言われる方がたなんですよ(汗)
これって問題あるんじゃないかなぁ^^;
 
グロさが皆無かというとそうでもなく、そこはグロファンの期待にこたえるところですが
本来守ってくれるべき亡き父をこういう描き方にするところも凄いなぁ。

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恋人マイケルを何気に怪しいやつに描いてるところとか、ミステリー性を持たせる演出は嫌いじゃないです。
最後はホーーーっとある意味感心しちゃったな。
教会の描き方にも物議を醸しそうだし、数々のタブーをおかしてるのも確か。
でも思ったよりもうんとまともなオカルトホラーで面白かったです!