しまんちゅシネマ

映画ノート

プレッジ


2001年(米)
監督:ショーン・ペン
出演:ジャック・ニコルソン/ロビン・ライト・ペン/アーロン・エッカート/デイル・ディッキー/コスタス・マンディロア
    ヘレン・ミレン/トム・ヌーナン/マイケル・オキーフ/ヴァネッサ・レッドグレーヴ/ポーリン・ロバーツ
ジェリー(ジャック・ニコルソン)が刑事を定年退職する日に少女惨殺事件が発生した。ジェリーは被害者の母親に「魂にかけて」犯人を捕まえると固く誓う。その後、すぐに容疑者(ベニチオ・デル・トロ)が捕まり、取調中に自殺したことで事件は決着したとされたが、他に真犯人がいると直感したジェリーは退職後も事件を追う。(ウィキペディアより抜粋)
 ■感想
ショーン・ペン監督3作目は、退職後一人殺人事件を追う刑事の姿を描くサスペンスです。
前作『クロッシング・ガード』に続き、主演にジャック・ニコルソン
タイトルのプレッジ(pledge)というのは固い約束とか誓いという意味です。
映画の中で、殺された少女の母親(パトリシア・クラークソン)に懇願され、ジェリーは犯人を捕まえることを誓うことになりますがこれが誓い(プレッジ)。
映画は主人公がこの誓いを守ることが必然と思わせて実は・・というところがうまいところでした。

独自の捜査から、同じような事件が一ところに集中して起きていることを突き止め
その土地に移り住み、殺された少女が事件の直前に描いた絵を頼りに犯人を探そうとします。
その地で出会うのが8歳の少女クリシーとその母親ローリー(ロビン・ライト・ペン)。
夫の暴力から逃げてきたローリーを匿ううち、ジェリーはクリシーを殺人犯から守ることに使命を燃やすようになります。しかし・・
 
これよく考えたら前に観た事があって、日本から録画したDVDも持参してましたw
で、前に観たときには全然気づかなかったのだけど、なんとも凄いキャストだったんですね。
1シーンだけ登場の被害者の父親がミッキー・ロークだったり、ちょい役に主役級の役者をたくさん使ってるのにはびっくり。
ヘレン・ミレン扮する精神科医との会話シーンでの彼女の言葉が引っかかったのだけど
終わってみればこれもひとつのポイントでした。
 
全ては闇の中。孤独な男を叩きのめすかのようなラストに
ショーン・ペンって優しい人だろうな、、との昨日の発言撤回!(笑)
いやいや、定年を迎えた男の心にぽっかりと空いた空洞が切なかったです。
狂気の男を演じさせたらニコルソンの右に出るものはいませんね。
でもだからこそ、彼の起用はリスキーでもあったと思います。
そこは先に述べたプレッジの効果もあって、使命の大きさが狂気にベールをかける役割を果たしていました。
 
ところで、曇った空に飛ぶ無数の黒い鳥。。っていうシーン、
ペンの他の作品でも観たような。
これってショーン・ペンのディレクターズ・トレードマーク?
ジョン・ウーの白い鳩に対抗してたりしてw
 




 
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