しまんちゅシネマ

映画ノート

エルム街の悪夢


1984年(米)
監督:ウェス・クレイヴン
出演:ヘザー・ランゲンカンプ/ジョン・サクソン/ロニー・ブレイクリー/ロバート・イングランド/アマンダ・ワイス/ジョニー・デップ
 
ハロウィン・ホラー祭り 1本目
■感想
夢に出てきては、その鉄の爪で無残に人を切り裂く恐ろしい殺人鬼フレディ
夢の中で彼に殺されてしまうと、なんと現実でも夢と同様、無残な死を遂げることになる・・・
 
ン? 最近どこかで聞いたような

そう、今回見直して思うのは『インセプション』との共通点です
 
今日はネタばれで書いてますので、未見の方はスルーしてください。

主人公の友達の殺害シーンにしても
ベッドで寝ているティナが、突然のた打ち回り
見る見る服は切り裂かれ、血まみれになって転げ回る
しまいには天井で死闘を繰り広げるもんだから、びっくり仰天
 
なんだこりゃー、という凄いシーンだけど
重力無視のこの絵にしても『インセプション』のエレベーターシーンを思い出します。

夢だとしたらなんでもあり
つまり現実に起きていると思っていることも、実は夢
夢が二重構造になっているというのがまさに『インセプション』に通じるところでした
目覚まし時計もエディット・ピアフの曲の役割だったしね。
 
でもこの映画はそこで終わらない
80年代ホラーにありがちではあるけど
瞬間の安堵が更なる恐怖に変わるラストも衝撃的なんだな

人間寝ないわけにはいかない
だからこそフレディの魔の手から逃れることが出来ないし
誰の夢の中にも入ってくるフレディが怖いんだよね。

流石にウェス・クレイヴン出世作にして
潰れかけた映画会社を持ち直させたという、面白い作品でした。
 

ちなみに本作が映画デビューのジョニー・デップが若くて可愛い
隣でガールフレンドが助けを求めているのに、
ちっとも気づかず熟睡してるのもウケたけど、それにも理由がありましたね(笑)