しまんちゅシネマ

映画ノート

クロッシング

 
2009年(米)
監督:アントワーン・フークア
出演:リチャード・ギア/イーサン・ホーク/ドン・チードル/ウェズリー・スナイプス/ウィル・パットン/エレン・バーキン
 
 ■感想
ブルックリンの3人の警官たちの、それぞれの生き様を描くクライムドラマです。
監督は『トレーニング デイ』のアントワーン・フークア
 
リチャード・ギア扮するエディは退職を一週間後に控えたベテラン刑事
温厚だけど、事なかれ主義
無事に退職の日を迎えることを願っている
 
イーサン・ホークは麻薬捜査官のサル
妻の肺疾患のため新しい家が必要だが、子沢山&薄給で思うようにならない
 
ドン・チードルは長年ギャングへの潜入捜査を続けているタンゴ
ボスに命を助けられたこともあり、徐々に絆が芽生えてきた
もはや家庭もバラバラ、捜査から抜けたいと切望している

そんな3人の苦悩と葛藤をそれぞれに描きつ、クライマックスシーンを
ひとつの場所に集結させるという手法です
 
イーサン・ホークは、こういう役はまりますね。
信心深く 家族思いの彼が、「赦しよりも金をくれ」状態に身を落としていく様は
身につまされるものがありました。
ギア様は、ペーペーの警察官って似合わない
売春婦に入れ込む、勘違いオヤジというのも彼らしくない役どころ
それが逆に新鮮ではあるけど・・
個人的にはあんなギア様は見たくなかった。
 
緊張感に溢れ、引き込まれはするものの
ラストシーンを迎えても、殺伐とした気持ちしか残らなかったのよね。
それを重厚と呼ぶには、あまりにもつらい
好みの問題でもあるけど、どこかほっこり出来るところが欲しかったなぁという作品でした。