しまんちゅシネマ

映画ノート

カンパニー・メン


2010年(米)
監督:ジョン・ウェルズ
出演:ベン・アフレックケビン・コスナークリス・クーパートミー・リー・ジョーンズ、クレイグ・ネルソン
■感想
2008年に世界を震撼させたリーマンショックは記憶に新しいところ。
本作は世界的金融恐慌を背景に、職を失うことになった仕事一筋人間たちの、その後を描くヒューマンドラマです。
主演のベン・アフレックが演じるのは37歳、造船会社に勤めるバリバリの中堅社員ボビー・ウォルター。
ところが冒頭、いきなりボビーは会社をクビになります。
世間に不況の風が吹き荒れ、会社は数千人の社員解雇を決めるんですな。
 
まさか自分がってなもんでしょ。会社に裏切られた気さえするはず。
これ日本もそうかどうかは知らないけど、クビを宣告されると、その日の午前中には
会社を去らないといけないのね。
上司はそれを手伝う義務があるのですって。
 
憤り、自尊心は地に落ちるものの、生活しなくちゃいけない
ボビーはハローワーク風のセンターに通い再起をかける一方で、
建設業を営む妻の兄(ケヴィン・コスナー)の元で、初めての肉体労働を経験します。
 
郊外にでかい家を構え、ポルシェに乗り、趣味はゴルフという贅沢三昧なライフスタイルを変えなくてはいけない
ボビーの落胆は切ないのだけど、彼は自尊心を捨てることが出来た。
それは若さゆえでもあったでしょう。
 
でも60前のボビーの上司クリス・クーパーの場合、簡単ではない。
会社設立の立役者でもあるナンバー2にトミー・リー・ジョーンズ
CEOのクレイグ・ネルソンと経営方針で対立。
物質主義を憂い、私たちが人として、大切なものを忘れていることに気づかせてくれる人道的な役割です。
 
自分は何のために働いているのか
本当にやりがいのある仕事とはどういうものなのか
そんなことを教えてくれる映画でもあります。
 
失業者セミナーでの合言葉に元気が出ますよ♪
失業に向き合う人間ドラマということで
『東京ソナタ』と共通する部分もありました。
日本公開は未定。