ザ・シャウト/さまよえる幻響
イエジー・スコリモフスキ監督新作『エッセンシャル・キリング』がまもなく公開ということで、
『イースタン・プロミス』で、ナオミ・ワッツの叔父ステファンを演じてたのが監督だったのね。
さて、本作ですが、まさに「叫び」で人を殺せると嘯く男を描く、なんとも奇妙なお話なのです。
まず、精神病院で行われるクリケット競技のスコアラーとなった男に
ある男が「自分は叫び声で相手を殺すことができる」と話し、回想シーンへと続きます。
場面変わって、砂漠で転寝する若い夫婦は
手に先の尖った、骨のようなものを持った男に襲われる夢を見て目覚める。
音楽家である夫アンソニー(ジョン・ハート)は、教会のオルガンを演奏した帰りに、
クロスリー(アラン・ベイツ)と出会う。
不吉な夢がまるでその前兆であったかのように
クロスリーは次第に夫婦の生活に入り込み、同居するようになるのですが
ある日、クロスリーは「自分は太古の力を身につけ、叫びで人を殺すことができる」と話すのです。
手に先の尖った、骨のようなものを持った男に襲われる夢を見て目覚める。
音楽家である夫アンソニー(ジョン・ハート)は、教会のオルガンを演奏した帰りに、
クロスリー(アラン・ベイツ)と出会う。
不吉な夢がまるでその前兆であったかのように
クロスリーは次第に夫婦の生活に入り込み、同居するようになるのですが
ある日、クロスリーは「自分は太古の力を身につけ、叫びで人を殺すことができる」と話すのです。
迷惑な男が、夫婦の暮らしを侵食していくというお話しかと思ったら
これが、そう簡単に片付けられない。
これが、そう簡単に片付けられない。
なんで?と思うところだけど、レイチェルの無くした靴のバックルをクロスリーが持っていたり
意思を操るツールのように描かれているのが面白い。
そしてなんたって圧巻なのが
クロスリーがアンソニーを砂漠に連れ出し、自分の能力を披露するシャウトシーン!!
応援団長か!? のシャウトに、羊も人もバタバタと倒れる!!(笑)
耳栓をして臨んだアンソニーも砂漠の傾斜を転げ落ちる
まさに目がテン。
クロスリーがアンソニーを砂漠に連れ出し、自分の能力を披露するシャウトシーン!!
応援団長か!? のシャウトに、羊も人もバタバタと倒れる!!(笑)
耳栓をして臨んだアンソニーも砂漠の傾斜を転げ落ちる
まさに目がテン。
冒頭の場面が繰り返されるラストシーンは謎の回収を図るものでした。
と言っても、映画は親切に説明をしてくれるわけではないので
と言っても、映画は親切に説明をしてくれるわけではないので
登場人物の関係に、自分なりの推論をめぐらすことになり
だからこそ、面白い。
自分自身、悪夢にさらされたような余韻がたまらない作品でした。
明日は久々しりとり。
「む」から始まる、イエジー監督作品だよん。