しまんちゅシネマ

映画ノート

デッドリー・フレンド


 
さてさて~、今日からはハロウィンホラー特集後半戦、始まり始まり~。
って、嬉しくない方もいますね~w ほんとすみません(^~^;)
今日はウェス・クレイヴンフランケンシュタイン『デッドリー・フレンド』
デッドリー・フレンド(1986) アンリカ
監督:ウェス・クレイヴン
出演:マシュー・ラボート/クリスティ・スワンソン/マイケル・シャレット/アン・トゥーミー
リチャード・マーカス/アン・ラムジー
 

15歳のポール(マシュー・ラボート)は、ロボットを手作りしてしまうほどのサイエンスギーク
カレッジで人工知能と神経学を学ぶため、新たな土地に越してきたポールは
ロボットBBのおかげでトム(マイケル・シャレット)と友達になった。
さらに隣に住むサマンサ(クリスティ・スワンソン)に恋するが、彼女は階段から落ち脳死状態に。
サマンサを諦められないポールは彼女にICチップを埋め込み蘇らせようとするが・・・。
 
 
15歳の少年が主人公ではあるけど、これもやはりマッド・サイエンスものですね。
ポールの作るロボットは、自己学習機能をもち
ロボットBBにしてみても、最初はちょっと悪人を懲らしめるといった行為が、
実はかなりエスカレートしていたんですな。
それが顕著に顕れるのが、ロボット少女となったサマンサでして
対象を「悪」とみなすや、とんでもない凶暴性を発揮することになるんですねぇ。
ハイテク版フランケンシュタイン少女の誕生です。
 
天才というのは、作り出すことに夢中になり、時に副産物に目をつぶってしまう
だから、友人トムの警告を訊かず暴走するポールが
ことの重大さに気づいたときには、時すでに遅しという構図は説得力がありました。

無情感の募るラストも、フランケンシュタインものの顛末としては必然でしょうか。
ただ、人造人間となったサマンサ自身の苦悩の描き方が不足してるのが残念。
終盤になって、おそらくは人間的な感情を再取得したサマンサが一瞬見せる悲しみの表情、
あれをもう少し掘り下げてドラマを展開させてくれてたら、もっと深いものになっただろうなぁと思います。
 


勿論突っ込みどころはあるけど
恋する女の子を失いたくない一心で、自分の能力を駆使してしまう
悲しき天才少年のお話として面白く見ることができますね。
ポールを演じるのは『大草原の小さな家』のアルバート役マシュー・ラボートです。
 


ロボットとなったサマンサが繰り広げる「悪人退治」はグロくて素敵(笑)
サマンサを演じるクリスティ・スワンソンの表情も怖く、ホラーとしても十分に楽しめます。
 
映画の中にもハロウィンが登場するし、タイムリーな一本でした。
防犯にバスケットボール買ってくるわw