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映画ノート

ザ・ガード ~西部の相棒~<未>


 
ブレンダン・グリーソンドン・チードルがタッグを組んだコメディ・スリラー。
グリーソンはゴールデン・グローブコメディ部門の主演男優賞にノミネートされています。
 
ザ・ガード/The Guard(原題)(2011) 
監督:ジョン・マイケル・マクドナー
出演:ブレンダン・グリーソンドン・チードルマーク・ストロング/フィオヌラ・フラナガン
  
ゲリー・ボイル(グリーソン)はアイルランドの静かな港町の警察官。
この町で大きな麻薬取引が行われるとの情報を得たFBIは
捜査官ウェンデル(チードル)をアイルランドに派遣
地元警察を集め、協力を依頼する

 
「犯人はこの4人、非常に危険な人物なので気をつけるように・・」とウェルデン
そこで挙手するボイル
「ドラッグ・ディーラーってみんな黒人なんじゃないの?」
「な、なんだって?」
「あとメキシカンだよね?」
「・・・・・」
 
二人の出会いはそんな風で
グリーソンの人種差別発言はじめ、突拍子もない発言に振り回される
FBI捜査官チードルという構図が可笑しい。
 
チードルさんにしてみれば、アイルランドは完全にアウェイ
結局地元を知り尽くしてるグリーソンと組んで捜査することになるんだけど
そのデコボコぶりが最高で、バディものとして見せてくれます。
 
グリーソンのいいやつなんだか悪いやつだかわからないキャラクターが
彼の行動を予測不能にし、映画を面白くしてるんですよね。
 
 
脚本&監督はグリーソンも出演した『ヒットマンズ・レクイエム』のマーティン・マクドナーの弟
ジョン・マイケル・マクドナー
アイルランド人気質をシニカルでブラックなユーモアに仕立てるコメディセンスに拍手~。
カルチャーショックなドン・チードルのリアクションも最高。
こういうのフィッシュ・アウト・オブ・ウォーター・コメディと呼ぶらしいですね。
 
変わってるのは、登場人物の誰もが悪な一面を持っているという描き方
ありそうでないよね。
クライマックスのウェスタン調の音楽の使い方もカッコよかった。
 
早くも今年のトップ5に入ってくるかも~。