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映画ノート

トム・ハーディ主演『ミノタウロス』はギリシャ神話版エイリアン

今週は『ダークナイトライジング』公開週ということで
トム・ハーディ&関連作品を観ていきます。

まずは、トム・ハーディ主演の日本未公開映画から
ギリシャ神話ベースのホラー・ファンタジー作品『ミノタウロス』を。






ミノタウロス
2006年(イギリス/ドイツ/ルクセンブルク/フランス/スペイン)
原題:Minotaur
監督:ジョナサン・イングリッシュ
出演:トム・ハーディトニー・トッドルトガー・ハウアーレックス・シュラプネル
ミッシェル・ヴァン・デル・ウォーター



ギリシャ神話には、ミノタウロスという頭は牡牛、身体は人間の怪物が
人を襲うという話があるようです。

映画の中でも、ミノス王の后が、神聖な生き物である牛に魅せられ
牛と結ばれることを望み(汗)、その末に生まれたのがミノスの牡牛を意味するミノタウロス

ミノス王は迷宮に閉じ込められた義理の息子ミノタウロスのために
毎年7人の若者を生贄として捧げることを要求。
トム・ハーディが演じるテオの恋人も2年前に生贄に採られ、
テオはいまだ哀しみを抱えた青年なんですね。

そして、海を生贄の季節がやってきた頃、テオの前に現れた占い師に
恋人はまだ生きていると告げられたテオは、恋人を救うため
ラビリンスに足を踏み入れる・・というお話。

まぁね、このミノタウロスという怪物は、先ごろネットでも話題になるほど
そのお姿が妙にエロいんですね。検索した画像を載せるのやめときます(笑)

ところが、この映画の中ではなぜだか、普通に牛の怪物。
人間を襲う様子はエイリアン風だったりして、
人間と牛の間に生まれたっちゅー設定はどこに?ってな感じなんですよね(汗)

ミノタウロスを、何も考えてなさげな怪物にしたてた分
その義理の兄妹であるミノス国のプリンス、プリンセスたちに
ちょっとした葛藤を与えてみた様子。




お目当てのハーディは、怪物相手に死闘を繰り広げるのかと思いきや
実は恋人探しが目的だったという普通の青年でしたが。
まぁ、ギリシャ神話版エイリアンってな作品でしたね。

少々グロいB級ホラー・ファンタンジーですが
あまり観るべきところはないです。


★★☆