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映画ノート

シュガーマン 奇跡に愛された男

シュガーマン 奇跡に愛された男(2012)スウェーデン/イギリス
監督:マリク・ベンジェルール
オスカー受賞のドキュメンタリーです。
南アフリカケープタウン
一人の男性が海岸沿いをドライブしながら聴いているのは『コールド・ファクト』というアルバムの一曲、『シュガーマン』。
しかし、南アフリカで最大のヒットとなったこのアルバムのシンガー、ロドリゲスについてステージで自身に火を放ち死んだということ以外、誰も何も知らないのだとか・・
場面が変わり、デトロイトでロドリゲスに出会い、その歌声に衝撃を受けたと語る人々のインタビュー。
どうやらデトロイトでリリースしたらしい『コールド・ファクト』が、なぜアメリカで誰にも知られず南アフリカで大ヒットを飛ばし、最高のシンガーとされているのか。


フィルムはアルバムジャケットに残されたわずかな情報をもとにまるでシャーロック・ホームズのようにロドリゲスの正体に迫っていくというもの。とにかくね、曲を聴けば聴くほどに歌声に魅せられるし、ロドリゲスへの興味が募るばかり。

やがて謎が解き明かされ、奇跡を目撃することに興奮してしまいました。
人生なにが起きるかわからないですね。
まるでインディアンのようにハンブルなロドリゲスの生き様にも感銘を覚え心地よい余韻を残すドキュメンタリー。

日本でも知られてないはずなのに、どこか陽水っぽい感じかな。
郷愁をそそる歌声に、観終わってアマゾンポチったのは言うまでもなし。


日本公開は3/16~



★★★★☆