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映画ノート

【映画】 『ラスト・ベガス』はシルバー世代が元気になる




マイケル・ダグラスロバート・デ・ニーロモーガン・フリーマンケヴィン・クラインという
4人のオスカー俳優共演の豪華シルバー・コメディですw。
ラスト・ベガス(2013)アメリ
原題:Last Vegas
監督:ジョン・タートルトーブ
出演:マイケル・ダグラスロバート・デ・ニーロモーガン・フリーマンケヴィン・クラインメアリー・スティーンバージェン
日本公開:2014/5/24
 ビリー、パディ、アーチー、サムは幼馴染4人組
唯一独身だったビリー(マイケル・ダグラス)が結婚することになり
悪友どもがラスベガスに集結します。
盛大なバチェラー・パーティを開こうと盛り上がるアーチー(フリーマン)とサム(クライン)
ところがパディ(デ・ニーロ)が乗り気でない。
どうやら彼は妻の葬式を欠席したビリーのことをひどく怒っている様子。
さて、どうなるんでしょうか という話



出演者が豪華ですよね。
32歳の若い恋人と結婚しようとする億万長者のダグラスはいかにも~な役どころ。
そこまで年寄りネタで笑わせるか?!のモーガン・フリーマン
苦虫を噛み潰したようなデ・ニーロには今回もちょっと泣かされた。
ケヴィン・クラインがもうひとつ魅力を発揮してなかったけれど
最後の最後でらしいところ見せてくれるからいいか。




 鉄板ジジイ映画に色を添えてくれるのがラウンジ・シンガー役のメアリー・スティーンバージェン
老けたなとは思うものの、しっとりしてるのにサッパリで、歯に衣着せぬちょい辛らつな台詞まで
彼女が言うと嫌味がない、大人可愛い女性を魅力的に演じてます。
男たちの運命を変えるキーパーソンですね。
『夢の降る街』で聴かせてくれたけだるい歌声も健在です。

監督は『クール・ランニング』のジョン・タートルトーブ
子供時代から一気に56年後にぶっとばす力技がウケる
中盤、笑わせどころは滑りがちだし、ベガスでのドタバタも間延びする感は否めないんですがw
このキャストでおとぼけ年寄りネタをやってくれたり、デ・ニーロとダグラスがプールに落としあったりするのを観るだけでも価値ありってもん。
マイケル・ダグラスとデ・ニーロの確執の真相に迫る終盤からは盛り上がり、
最後は爽やかに着地。
よもやのロマンス絡みも期待してなかっただけに楽しめました(笑)

 歳をとると色んなことを諦めてしまって味気ないものになりがちだけど
その気になればやれることもいっぱいある。
人生最後まで楽しんでみようじゃないの、そんな風に思えましたよ。
シルバー世代と、それを支える家族にお薦めしたい作品です。