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映画ノート

フットルース 夢に向かって







フットルース 夢に向かって(2011)アメリ

原題:Footloose
出演:ケニー・ウォーマルド、ジュリアン・ハフデニス・クエイドアンディ・マクダウェルマイルズ・テラー、 ザイア・コロン


リメイクシリーズ最後は、青春ダンス映画、84年の『フットルース』のリメイクです。

冒頭からフットルースの曲に乗せ、昔ながらのステップで踊る若者を見せたり
レンの乗る黄色いフォルクス・ワーゲンとか、レンが登校初日にタイを締めてたり
序盤にオリジナルファンを喜ばせる演出がわんさか。
ダンスを禁じられた田舎町に越してきた若者が、友情や恋を通し成長していくというストーリー自体もオリジナルとほぼ同じ。

 レンが風穴となり田舎町に新たな若者文化が帰ってくる。
その躍動感を楽しいダンスステップで描ききる物語は爽やかですが、ウォークマンipodになりダンスがヒップホップに変わり、時代が今に置き換えられているだけに「ロックやダンスが禁止される」という設定自体が、もはや無理やりすぎる気がしてしまいました。
そこが引っかかるからか、町の若者の抱えた閉塞感みたいなのは、オリジナルほど感じられず、エリエルが線路に立つなどの無謀さの意味も伝わってこないんですよね。

 主演のレンを演じるケニー・ウォーマルドはベーコンさんと比べると、ワル度が足りないところがちょっと物足りないけれど、ジャスティン・ティンバーレイククリスティーナ・アギレラなどの振り付けを担当するダンサーとのことで、キレの良いダンスを披露します。周囲に理解されずついに切れて踊りまくるシーンは良かった。このシーン、ベーコンさんのは今観るとクサくてちょっと笑えますもんね。





ま、時代設定を気にせず、懐かしの『フットルース』の再現を楽しむ映画かもしれません。
80年代に特別思い入れがない若者には、こちらの方がすんなりかも。
エリエルを演じたジュリアン・ハフ(『ロック・オブ・エイジズ』)はスタイルが良くてダンスも上手。彼女を見るだけでも観る価値あり。
オリジナルにオマージュを捧げたダンスシーンは躍動感がありとっても楽しかった。