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映画ノート

フッテージ

フッテージ(2012)アメリカ      
監督:スコット・デリクソン
出演:イーサン・ホーク、 ジュリエット・リランス、 フレッド・ダルトン・トンプソン、 ジェームズ・ランソン、 クレア・フォーリー、 マイケル・ホール・ダダリオ
日本公開:5/11~
作家のエリソン(イーサン・ホーク)は、妻と子どもの一家4人で郊外の家に転居してくる。
そこは残虐な殺人現場となった家で、エリソンは事件に関する新作を書くために越してきたのだった。

という設定から、やめろよそんなこと~と言いたくなるのだけど、
実録もので唯一のヒットを出したエリソンは、もう一花咲かせたいと実録犯罪に拘る。
イーサン・ホークはこういう落ち目な役が似合いすぎ。
そんなエリソンが屋根裏で見つけたものは、被害者一家のファミリービデオ。そこからエリソンの悪夢が始まります。

とにかくこれは久々にビビりあがりました。



屋根裏で見つけた数本の8ミリには殺人のまさにその瞬間が録画されていて思わず顔をしかめたくなる悪趣味とも言えるもの。
しかしながら、一体誰がこれを撮っているのか、その目的は?と疑問が沸き起こってくるんですよね。
ミステリアスにリードするのが上手い。

そうこうするうちに、家では奇怪な現象が起こり始め、古典的な演出ながらこれがまた怖い。
不穏、不快な音で恐怖を煽る効果音の使い方は特筆すべきものがあります。
 
ただ、怖さのピークは中盤までだったかな。
個人的には姿を確認できればスッキリ落ち着くたちなのでw何かが起こりそうでビクビクだった前半に比べると、
謎が明かされ、色んなものが姿を現す後半はややトーンダウンに感じました。
といっても、これ結構なオカルトです。


監督は『エミリー・ローズ』のスコット・デリクソン
エリソンを演じたイーサンは、恐怖におののく演技も真に迫っていて観客を恐怖に引き込む抜群の存在感。
新ホラーキング決定ですなw
序盤の子供の絵にもちょっとした伏線あり。
期待以上に楽しめました。