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映画ノート

【映画】 GODZILLAゴジラ(2014)




ハリウッド版『GODZILLA』観てきました。
GODZILLAゴジラ(2014)アメリ
原題:GODZILLA
監督:ギャレス・エドワーズ
出演:アーロン・テイラー・ジョンソン/ブライアン・クランストン渡辺謙エリザベス・オルセンジュリエット・ビノシュ
日本公開:2014/7/25

 サンフランシスコで妻子と暮らすジョーンズ(アーロン・テイラー・ジョンソン)の元に、父ジョーが日本で逮捕されたとの連絡が入る。原子力を研究する物理学者のジョー・ブラディ博士(ブライアン・クランストン)は、15年前日本のジャンジラ原子力発電所で事故に遭い、同じく物理学者として発電所を調査中の妻を亡くしていた。地震と処理されたことに異を唱える博士は真相を究明すべく一人研究を続けており、今また同じ危険が日本を襲うと考えている。久々の再会を果たす父子。博士は昔の自宅に残したデータを持ち帰るためフォードを伴い立ち入り禁止地区に入る。そこで二人は驚くべき事実を知ることになる。




あらすじが長くなって申し訳ない。
本当はここに至る前に二つほどエピソードを入れたいところですが割愛します。

実は前日1954年製作のオリジナルを観て、『ゴジラ』が原子力問題を含む反戦の意味合いの強い映画だと知ったんですね。今さらですけど(汗)

今回は単純に「凄い映像」を期待して臨んだんですが、なんとリブート作である本作に
オリジナルの精神がしっかり受け継がれていることに驚きました。
あらすじで触れたように、原子力発電所の事故とか立ち入り禁止地区とか出てくるわけで、日本の作品として今触れ難い問題かもしれませんよね。オリジナルの時代とは立場が違うし。
でも、核の懸念や人間の生み出す罪について考えさせられる本質は同じ。
このテーマを描けたのは、監督がイギリス人だからというのもあるかもしれませんね。

さて、その監督、私は前情報を入れず、誰が監督かも知らずに臨んだんですが(入れなさ杉w)
かの超低予算SF『モンスターズ/地球外生命体』のギャレス・エドワーズだったんですね。
二度びっくり。ハリウッドもよくあれだけの実績で彼に任せたなぁ。
でもその采配は当たったということでしょう。

見せない演出から始まり徐々に正体を明かすつくり
人の視線で迫り来る脅威を描くシーンも多くて、臨場感のある恐怖を味わえますよ~。
IMAX3Dでの鑑賞でしたが、正直3D効果はそれほど顕著ではないものの、迫力の音響も面白さのうち。

ゴジラ登場までにちょっと時間がありまして
最初に出てきたモンスターに「えーー?こんなのゴジラちゃう!!」とショックを受けたんですが
ゴジラはちゃんと他にいました(笑)



出演者に目を向けると
ジョーの息子であり米軍兵士であるフォード演じるアーロン君がキック・アス並みの大活躍でカッコいい。
その妻エルにエリザベス・オルセン 出世したなぁ。
渡辺謙さんの役名が「芹沢」なところにも、オリジナルで平田昭彦が演じた科学者芹沢に被せ
反戦を訴える役割を担わせた製作者の意図を感じますよね。


ゴジラの頑張りにも感動だった。
途中少し長いなと感じるところもあって、『パシフィック・リム』や『トランスフォーマー』的な
ガチバトルを期待する人には物足りないかもだし
ストーリーは強引だったり、アーロン君があちこちに出没するのはツッコミたいけど
日本人なら、さらにオリジナルファンならグッと来ること間違いなし!!