しまんちゅシネマ

映画ノート

長回しで恐怖を畳み掛ける『サイレント・ハウス』

夏が終わるまでに私もホラーを少しいっときましょ。
今日はエリザベス・オルセン主演、『オープン・ウォーター』の
クリス・ケンティス&ローラ・ラウ夫妻がメガホンを取った
サイコホラー『サイレント・ハウス』です。





サイレント・ハウス
2012年(アメリカ)
原題:Silent House

監督:クリス・ケンティスローラ・ラウ
出演:エリザベス・オルセンAdam Trese、 Eric Sheffer Stevens


サラは父親とともに、湖畔の別荘にやってきた。
別荘を売り出すために片づけをするのが目的だが、サラは気乗りがせず作業が進まない。
そんなとき、家の中で不審な物音を聞くサラ。
恐怖に怯えながらその正体に近づこうとした矢先、父は何者かに襲われ倒れた・・




予告が怖すぎたため、劇場をスルーしてDVDでの鑑賞と相成りました。
SHOT/ショット』というウルグアイ発スリラーのリメイクという本作は
オリジナルの86分ワンカットというノンストップスリラーを踏襲した長回しが話題です。
実際には3~4カットを繋ぎ合わせているらしいですが、見ているほうは
サラが感じる恐怖を、タイムリーに体験できるという作り。

まず暗闇で、部屋の中もランプに照らされた一部しか見えないところが怖いんですね。
その見えないところに何かがいるでしょ、、とか
イヤ~ん、今一瞬何かが見えたよ、とか。



あるいは、サラのすぐそばのカメラが捕らえてない所に
何かが潜んでいそうでとにかく怖い。
マーサ・マーシー・メイ・マリーン(原題)』で主演し、
新ホラーの女王としてハリウッドで最も注目されるエリザベス・オルセン
恐怖に怯える様子はそれだけで、ホラーを際立たせて上手いし
清楚なお顔に不釣合いなプチ巨乳なお体にも目が離せないんですがw
ただね、88分というのはお化け屋敷的恐怖を観せるには、ちと長いんですね~。
その恐怖にも次第に麻痺してくる、私はね。
いい加減次に進もうよという気になってきましたもん。
そして、ようやく明かされた謎も
今となってはありきたりな気がして、個人的には肩透かし。

あとで『オープン・ウォーター』の監督コンビの作品と知って、なるほどと納得したのだけどね。

オリジナルはめっさ怖いらしいからそっち観てみようかな。
ってか、オルセン嬢がなかなか日本上陸を果たせないのは何故なんだ。

★★★