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映画ノート

『バーク アンド ヘア』19世紀に実在した殺人鬼を描くブラックコメディ

今日は日本公開中の作品から
サイモン・ペッグアンディ・サーキス主演で、19世紀のイギリスで実際に起こった
連続殺人事件を描くブラックコメディ『バーク アンド ヘア』。




バーク アンド ヘア
2010年(イギリス)
原題:Silent House

監督:ジョン・ランディス
出演:サイモン・ペッグアンディ・サーキス トム・ウィルキンソンアイラ・フィッシャー



エジンバラの露店でニセモノの薬売りをしていたバークとヘアは、インチキがばれて稼ぎがなくなってしまう。残された収入源は貸している部屋の家賃だけだったが、部屋を訪ねると借り主が死んでいた。死体の処理に困った2人だったが、解剖学者のノックス博士のもとに運び込んだところ、死体は5ポンドで売れた。これに気をよくした2人は、金稼ぎのために死体を手に入れようと武器を手に街に繰り出す。

19世紀のイギリスでは急速に医学が発達し
医者は高いお金を払って解剖用の死体を買い取る。
すると、金儲けのために墓荒らしをするものまででてくるんですなぁ。



本作の主人公の二人組みも、墓荒らしから始まり、次第に殺人を繰り返すことになる。
これ実話ということで、1971年にも同タイトルでホラー映画になってるんですね。
前に観た『I Sell The Dead』もこの時代かな。

今回、二人組を演じるのが『宇宙人ポール』のサイモン・ペッグ
ロード・オブ・ザ・リング』のゴラム、アンディ・サーキス
監督は『ブルース・ブラザース』のジョン・ランディとあって
なかなかにコミカルな仕上がり。
しかながら死体を買い取るノックス博士にトム・ウィルキンソン等、実力者が脇を締め、
実録物の味付けなのが渋いです。




まぁ、色々にマイルドで、大笑いのブラックコメディを期待すると予定が外れるんですが
19世紀という時代背景が意外にも丁寧に描写されているので、
時代ものとして見るのもいいかもです。
ちょっとしんみりなロマンスを見せてくれるサイモンも珍しいしね。

★★★☆