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映画ノート

【映画】 ソウル・サバイバー




ソウル・サバイバー(1982)アメリ
原題:Sole Survivor
監督:トム・エバーハード
出演:アニタ・スキナー 、 カート・ジョンソン、 ロビン・デヴィッドソン、 カレン・L・ラーキー
日本公開:未公開

【ストーリー】
テレビ局で働くデニース・ワトソン(アニタ・スキナー)は、仕事仲間のサイキック/元女優カーラの予言のとうり、飛行機の墜落事故に遭うが無傷で救出される。生存者はデニースのみ。
まもなく仕事に復帰するデニース。しかし彼女の周りで不可思議な現象が起きはじめ・・



 
墜落事故から一人生還したヒロインの運命を描く作品です。

ヒロインは退院直後から周囲に不審な人物を見かけるようになる。
最初はただ遠くに立ってるだけ。しかし彼ら(毎回違う)は確実にデニースと距離を縮め
やがてデニースは死の危険にさらされることになる。。という話。


ネタばれですが

デニースの前に現れる顔色の悪い人たちは、みんなその辺で死んだ人たちなんですね(汗)
彼らがデニースに襲い掛かるのは何故か。
それはデニースが墜落事故で死ぬべき運命にあったから。

人は与えられた運命に従わなければならないというのは
ファイナル・デスティネーション』を彷彿とさせます。
マット・デイモンが普段と違う行動をとり運命を変えてしまったことから、謎の集団に追われる『アジャストメント』という映画もあったけれど、本作でも死をつかさどるアジャストメント省というのは存在して、死に損ねた者を回収に来るんだと思ったりしました。
しかも死人を雇うんだから怖いよなぁ。

以前、霊感の強い知人から 大事故に遭うのは、被害者の中にその運命を抱えた人がいるからで
多くの人がその強い運命に巻き込まれるのだと聞いたことがあるのだけど
ヒロインと交流のある人たちがゾンビに殺されてしまうのも、その話と合致してちと怖い。

冒頭の墜落現場シーン以外、グロいシーンがあるわけではないけれど
人がただ立ってるだけで不気味だし、音響でも軽く恐怖を盛り上げてまして
見終わって物音にビクビクしちゃいました。

ヒロインが妙に強気なのが、いまいちと感じるところもあったけれど
死がヒタヒタと迫ってくる感じはぞわっとするし
結局運命には逆らえないのだと諦めの境地になる結び方もいいですね。
なかなか面白かったです。