しまんちゅシネマ

映画ノート

【ドキュメンタリー】And the Oscar Goes To



アカデミー賞も今年で87回目!
1927年に始ったというのだから、その歴史の長さに驚きますよね。

今日は、TCMのオスカー特集の初日に放送された『And the Oscar Goes To』というドキュメンタリーを紹介します。
これTCM制作らしんですが、アカデミー賞の歴史を描く面白い作品になっていました。


アカデミー賞第一回の作品賞に輝いたのは『つばさ』という戦争映画。
もっとも当時は、これが大変な栄誉になるなど思いもしなかったでしょうね。
実際授賞式も、ホテルで歓談しながらと、簡素なものだったとか。
そんなアカデミー賞も年を重ねるごとに華やかになっていく。

映画は過去の授賞式のハイライトシーンを見せながら、ジョージ・クルーニーヘレン・ミレンや、ジェイソン・ライトマンウーピー・ゴールドバーグベニチオ・デル・トロなど、過去の受賞者が受賞作品やオスカーにまつわるエピソードを語る形でオスカーの歴史を紐解きます。



ある年の授賞式のこの場面を覚えてる方も多いでしょ。



印象的だったのは、黒人で最初に助演女優賞を獲得したハティ・マクダニエルの授賞式でのエピソード。
風と共に去りぬ』が公開された1939なんて、まだまだ黒人差別も激しい時代ですから
ハティさんの席は会場の後方、隅の隅だったそうですけど、その彼女が受賞したわけだからねぇ。そこを語るウーピーの歓喜の表情が良かった。

赤狩りにあった人には賞を与えないと発表したときもあったり、アカデミーの歴史は映画の歴史であると同時に世情も反映してるわけで、そんな部分も面白く観ました。
ただ、詳しい人の中には、あれもこれも入ってないと、不足部分を指摘する人もいるでしょうね。
監督や俳優のオスカーや作品にまつわるエピソードも個人的には楽しめたのだけど、主題がぼやけ気味になるかな。途中退屈に思う部分もあったので、もう少し編集でまとめても良かったかも。

とは言え、若きマーロン・ブランドやニューマンなどの素の姿を拝めるだけでも楽しかったし、番組制作にしてはかなりのクオリティだと思います。

もしもYouTubeにアップロードできたら公開しますね。
残り14分のところから進まないところを見ると、許可下りないのかも。
そのうちにDVDになるかな。

ナレーターにアンジェリカ・ヒューストン
監督のロブ・エプスタインとジェフリー・フリードマンは『ラブレース』のコンビですね。