しまんちゅシネマ

映画ノート

眺めのいい部屋


1986年(英)監督: ジェームズ・アイヴォリー 出演: ヘレナ・ボナム=カーター / デンホルム・エリオット / マギー・スミス  ジュリアン・サンズ / ジュディ・デンチ 【ストーリー】1907年。イギリスの良家の令嬢ルーシー(ヘレナ・ボナム=カーター)は、年上の従姉シャーロット(マギー・スミス)に付き添われ、イタリアのフィレンツェを訪れる。イギリス人観光客がよく利用するペンション“ベルトリーニ"についた二人は、部屋が美しいアルノ河に面した側でないことにがっかりする。そこに眺めのいい部屋との交換を申し出る親子が現れた。


■about movie
 まだ封建的思想が根強く残るイギリス。良家の令嬢が旅先のフィレンツェで出あった青年との
真実の愛 に目ざめる姿を描くラブストーリー。

■見所
・美しいフィレンチェの町並み、イギリス上流家庭の暮らしの様子、言葉使い
 絵画のような美しさとしっとりとした風情を楽しめます。
・主人公(美男美女)二人のキスシーン。。。美

■感想
・主人公ルーシーを演じた役者さんかわいい!・・・と思ったら、
 なんとティム・バートン監督の奥様のヘレナ・ボナム=カーター!!
 昔はこんなに可愛かったのね。ビッグ・フィッシュなんか観てしまったら。。。

・階級の違いを乗り越える。その過程のルーシーの心情の変化など思ってみれば
 ラストはすがすがしくなんとも美しい。
 でも、このラストは本当は二人にとっての始まりなのかも。。
・年上のいとこを演じたマギー・スミスハリーポッターシリーズ)はこの作品で助演女優賞を獲得。
 お上品で厳格、いかにも上流階級な彼女が時には滑稽にも見えますが、実は一番現実を見ることが
 できているんだな、きっと。
 主役二人とは対照的に描かれたラスト付近のこの脇役の演技。このラブストーリーが本当に甘い結末と
 言えるのか。そんなことを考えさせられる点で作品にある種の深みを出しているといえそう。

 
★★★*☆