戦場のピアニスト
2002年(フランス/ドイツ/ポーランド/イギリス)監督:ロマン・ポランスキー出演:エイドリアン・ブロディ/トーマス・クレッチマン/エミリア・フォックス/ミハウ・ジェブロフスキーエド・ストッパード/モーリン・リップマン/フランク・フィンレイ/ジェシカ・ケイト・マイヤージュリア・レイナー/ワーニャ・ミュエス【ストーリー】1939年9月、ポーランド。ナチス・ドイツが侵攻したこの日、ウワディクことウワディスワフ・シュピルマンはワルシャワのラジオ局でショパンを演奏していた。街はドイツ軍に占拠され、ユダヤ人をゲットー(ユダヤ人居住区)へ強制移住させるなどの迫害が始まる。シュピルマン家も住み慣れた家を追われる。ゲットー内のカフェでピアノ弾きの職を得た彼は、様々な迫害に遭いながらも静かに時をやり過ごす。しかし、やがて一家を含む大量のユダヤ人が収容所へと向かう列車に乗せられる。その時、一人の男が列車に乗り込もうとしていたウワディクを引き留めた。■感想
本作はナチス占領下のポーランドを生き抜いた、ユダヤ人ピアニスト、ウワディスワフ・シュピルマンのお話です。
そもそもユダヤ人は頭が良く、商売にも長けた民族。
エイドリアン・ブロディの演じるシュピルマンの一家も、ワルシャワに比較的裕福に暮らすユダヤ人家族でした。
ナチスドイツの侵攻により、財産を奪われ、ゲットーに強制移住を余儀なくされる序盤。
暮らしぶりも一転、ついには食べるものもなくなり、ひもじさに耐える日々。
やがてシュピルマンを一人残し家族は収容所へと向かう列車に乗せられることになります。
エイドリアン・ブロディの演じるシュピルマンの一家も、ワルシャワに比較的裕福に暮らすユダヤ人家族でした。
ナチスドイツの侵攻により、財産を奪われ、ゲットーに強制移住を余儀なくされる序盤。
暮らしぶりも一転、ついには食べるものもなくなり、ひもじさに耐える日々。
やがてシュピルマンを一人残し家族は収容所へと向かう列車に乗せられることになります。
列車を待つ間、お父さんがなけなしのお金をはたいてひと粒のキャメルを買い、一家6人で分けて食べるのですが
これが家族での最後の晩餐になるとは‥。
これが家族での最後の晩餐になるとは‥。
それでもシュピルマンは必死に生き延びます。ワルシャワの街に身を潜め、生き続けるのです。
屋根裏に潜んだ彼があるドイツ将校にみつけられピアノを弾くことを命じられるシーン。
お腹が空いて力も出ないはずのシュピルマンでしたが、ピアノを弾くその指に徐々に力が増して来るのですよね。
彼の奏でるショパンのバラード第一番の美しいこと。
シュピルマンはこの時、自分がどれほどピアノを愛していたかを知ったのではないかしら。
そして、将校もまた、そのピアノの旋律に国に残して来た家族を想ったのでしょうね。
屋根裏に潜んだ彼があるドイツ将校にみつけられピアノを弾くことを命じられるシーン。
お腹が空いて力も出ないはずのシュピルマンでしたが、ピアノを弾くその指に徐々に力が増して来るのですよね。
彼の奏でるショパンのバラード第一番の美しいこと。
シュピルマンはこの時、自分がどれほどピアノを愛していたかを知ったのではないかしら。
そして、将校もまた、そのピアノの旋律に国に残して来た家族を想ったのでしょうね。
素晴らしい芸術が人の心を感動させるというには「善き人のためのソナタ」でも感じたことでした。
エイドリアン・ブロディは1400人以上の中から選ばれ、シュピルマンの役を得たようです。
もともと太ってる訳でもない彼が14キロのダイエットで臨んだという後半は、立ってるのもやっと?と思えるほどの
ヒョロヒョロぶり。役者魂ですよね。
大げさな表現は一切ないのだけど、ただひたすら生き延びた彼が、ドイツ人将校と交流するシーンでは
なぜか感動してしまいました。
もともと太ってる訳でもない彼が14キロのダイエットで臨んだという後半は、立ってるのもやっと?と思えるほどの
ヒョロヒョロぶり。役者魂ですよね。
大げさな表現は一切ないのだけど、ただひたすら生き延びた彼が、ドイツ人将校と交流するシーンでは
なぜか感動してしまいました。
過酷でショッキングな描写もありますが、あるピアニストの記録を基に描き出される、忌まわしい戦争の事実は
心に刻むべきものでした。
心に刻むべきものでした。
★★★★☆