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映画ノート

ボーン・アルティメイタム


監督賞候補3日目の今日は「フィクサー」でノミネートを果たした、トニー・ギルロイ監督。

その監督作品をお届けしたかったのですが、実は「フィクサー」が初監督だったのですね~。
彼は脚本家として活躍されていたようで、代表作には「黙秘」「ボディ・バンク」「プルーフ・オブ・ライフ」などが。
そしてマット・デイモンをアクション・スターにのしあげたボーンシリーズ全ての脚本を担当しています。

ということで、今回は原案も担当したボーン最新作「ボーン・アルティメイタム」をアップします。
監督はポール・グリーングラスですが、そこんとこよろしく。

オスカー特集11日目。監督賞候補 トニー・ギルロイ!!


2007年(米)監督:ポール・グリーングラス原作:ロバート・ラドラム原案・脚本:トニー・ギルロイ出演:マット・デイモンジュリア・スタイルズデヴィッド・ストラザーン/スコット・グレン/パディ・コンシダインエドガー・ラミレス/ジョーイ・アンサー/コリン・スティントン/アルバート・フィニージョーン・アレン【ストーリー】CIAの極秘計画“トレッドストーン”によって過去の記憶を消され、究極の暗殺者にされたジェイソン・ボーン。彼はその過去の断片を辿りながら、全てを明らかにしようと奔走していた。そんなある日、イギリスの大手新聞ガーディアンにボーンの記事が載る。その担当記者ロスが、CIAの内部告発に基づいて、トレッドストーンのアップグレードとなる“ブラックブライアー”という計画に関する取材を進めていたのだった。ロンドン支局からその情報を聞いたニューヨークのCIA対テロ極秘調査局長ヴォーゼンは、ただちに現地要員へロスの監視と尾行を指示。また同じ頃、この新聞を目にしたボーンもロンドンへ飛び、監視を巧みにかわしながらロスと接触するのだが…。
■感想
シリーズ完結編‥でしょうか?
実は2作目にあたる「ボーン・スプレマシー」の記憶も曖昧で、復習してから、、なんて思いながら、そのまま観ちゃいました^^>"
そのため少々「ん?」な部分はあったものの、前作をそれほど知らなくても楽しめる作品に仕上がっていたのはありがたいw

国の諜報技術を結集したような、大きな組織対孤高なボーンの攻防戦は手に汗握る緊張感です。
キーワード一つが電話で語られれば、すぐにトレースされてしまう情報社会の怖さを垣間みたりもしますね~。

そんな組織を翻弄してしまうボーンの英知と肉体。クールです。

でもこのシリーズが人気なのは、ボーンのたぐいまれなる強さだけにあらず。
愛する恋人を死に追いやった相手を許せないと思う心、自分が誰であるかが分らない不安。
そうした彼の孤独感が哀愁を誘い、作品に奥行きを出しているのですよね。

カーチェイスも見応えありました。
ジョン・パウエルのスコアも作品のテンポにピッタリ。
マットはどこまで彼のアクションだかは分りませんが、切れ目が分らないくらい見事にアクションをこなしてますね。
一作目よりも、より鍛え上げられたという印象。



ラストの終わり方も、スパイものらしい切なさと爽快感がありました。

しかも、また舞い戻ってくるか~?という期待も残しつつ、、みたいな(笑)


★★★★☆