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映画ノート

トレイン・スポッティング


1996年(イギリス)監督:ダニー・ボイル出演:ユアン・マクレガーユエン・ブレムナージョニー・リー・ミラーロバート・カーライルケリー・マクドナルドピーター・ミュラン/ケヴィン・マクキッド【ストーリー】ヘロイン中毒のレントンは、仲間たちと愉快ででたらめな日々を過ごしていた。ロンドンで仕事を見つけたものの、仲間たちのせいで結局クビに。そんなところへ、売人から大量のドラッグを売りさばく仕事を持ちかけられて……。
■感想

祝オスカー・ノミネート 監督賞候補 ダニー・ボイル

オスカー前哨戦を爆走中の『スラムドッグ$ミリオネア
1/25に発表された米俳優組合賞でも作品賞を受賞しました。

シャロウ・グレイブ』で長編映画デビューを果たしたダニー・ボイル監督
スタイリッシュでシュールな作品が特徴の監督さんと思ってましたが、
ミリオンズ』で子供を描き始めたあたりから監督さんの中で何かが変わったのかな。
『スラムドッグ~』でも子供に対する優しい目線を感じました。

さて、今日はそんなダニー・ボイル監督を一躍有名にした『トレイン・スポッティング』。
ジャンキー映画は嫌いじゃい!と勝手な思い込みから、敬遠がちになってて、まともに観たのは今回が初めて。


ドラッグを題材にした映画って、人間の意志の弱さをイヤというほど教えられる悲惨なものが多いですが
これはただのジャンキー映画に終ってないのがいいですね。
そこから抜け出して、一攫千金を狙おうって展開になるところが面白い。

うだうだヘロイン生活も、ダニー・ボイルの手にかかると、何気にファンタジー
幻想の世界のシュールな映像には独特の映像センスを感じるところ。
でもかなり汚いシーンもあって食事しながら観ちゃダメ~w
今思うと、『スラムドッグ~』のあるシーンは、もしかしてこれのオマージュだった?(笑)



主人公のレントンにジャンキーぶりもナイスなユアン・マクレガー
それぞれにキャラのしっかりした仲間の中で、特にウケたのがベグビーを演じたロバート・カーライル
暴力的で、キレまくり!(*>∀<*)私の持ってた彼へのメージが完全に壊れました~(笑)

スタイリッシュなモノローグと音楽で、将来への力を感じることができるラストは
ユアンが主役なだけに『シャロウ・グレイブ』に通じるものも感じますよね。

ただしこれ、ジャンキー映画ですから、楽しい~ってだけの感想に終れるものではありません。

スポーツマンだった友人が、軽い気持ち気持ちでヤクに手を出した結果エイズで死ぬ。
みんながドラッグでハイになってる間に赤ん坊が死ぬ。。
ドラッグから抜け出すのがどんだけ大変かってのもちゃんと描かれてるわけで、
安易にドラッグに走る若者へ警鐘をならす作品だとも思いました。



★★★★☆




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