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映画ノート

テラー・トレイン


1980年(カナダ)監督:ロジャー・スポティスウッド出演:ベン・ジョンソンジェイミー・リー・カーティス/ハート・ボックナー/デヴィッド・コパーフィールドデレク・マッキノン/サンディー・カリー/ティモシー・ウェッバー/アンソニー・シャーウッド【ストーリー】卒業を間近に控えた医学生の青年たちがSLを貸し切ってのパーティを開催。その内の一人が何者かに殺される。最初は誰もそのことに気がつかなかったが、やがて、一人また一人と餌食となってゆき……。

ハロウィン・ホラー祭り 13本目! 逃げ場のない恐怖『テラー・トレイン』

■感想
2008年製作の『テラートレイン』のオリジナル版。
密閉された列車の中で繰り広げられる殺人の様子を描いたサスペンス・ホラーです。

卒業前の医学生たちが列車を貸し切ってパーティ。なんとも豪勢なお話です。
でもこのパーティのさなか、主人公ジェイミー・リー・カーティスの親しい仲間が一人二人と殺されていきます。

姿のない殺人者。

冒頭、3年前のあるシーンが映し出されるため犯人はそのことに関わりがある人間なのか?と見当はつくものの
列車に当の本人が乗ってるはずはないんですよね。

犯人は誰なのか、冒頭のシーンにどう結びつくのかというサスペンス性がまず面白い。

主人公とその仲間たちには3年前の事件のことが頭をよぎり
次は自分の番だと怖れるんですが、汽車から降りれば凍死必至という雪深い土地をひた走る汽車の中では逃げ場もない。

2008年のリメイク版では結構グロいと聞いていたのだけど
本作はそれほどグロさはありません。
でも追いつめられる心理的な恐怖と不気味さはかなりのもの。

途中車内でマジックを披露するマジシャンが怪しい?ということになるんだけど
彼がマジックで神出鬼没なのもあって、どこから犯人が現れるかわからないところもドキドキの緊張感を煽ります。



主演のジェイミー・リー・カーティスはスクリームクイーンらしいところを発揮。
終盤の犯人との追いかけっこが怖い。

マジシャン役のデヴィッド・コパーフィールドの鮮やかなパフォーマンスも何気に見所!w

観応えのあるサスペンスでした。

★★★★☆