しまんちゅシネマ

映画ノート

ランド・オブ・ザ・デッド


2005年(米)
監督:ジョージ・A・ロメロ
出演: サイモン・ベイカー/デニス・ホッパー/アーシア・アルジェント/ロバート・ジョイ/ジョン・レグイザモ

■感想
サバイバル・オブ・ザ・デッド』公開記念デニス・ホッパー追悼! 6本目 
今週末はロメロ新作公開を楽しみにしてる方多いかな。
今日はロメロ作品でのホッパーさんの活躍を期待して『ランド・オブ・ザ・デッド』を。
 
近未来のニューヨーク。
中心部に高くそびえる高層ビルをバックに美しい花火が夜空を彩る。
足を止め、うっとりと空を見上げる人々。。
人。。ヒト?  んにゃ! ゾンビやん!
 
近未来、何故かこの街はゾンビで溢れている
人間たちは二つの川に挟まれた土地に要塞都市を築きゾンビの侵入に怯えながら生活していた。
都市の中心にそびえる高層ビルでは一部の金持ちと権力者が贅の限りを尽くした優雅な暮らしを満喫。
彼らは高級な生活を維持するために傭兵軍を組織し、都市の警備と、外の世界から物資を調達してくる任務に当たらせていた。ところが、こうした生活に不満を抱く人間が一部に出始める一方、ゾンビの中にもある驚くべき変化が起こっていた。(allCinemaより抜粋)

ってことで、支配者のやり方に不満を持つ兵のグループの一部が
「おいらも金持ち仲間に入れろや!」と反乱を起こし
裕福層と貧困層、そしてゾンビの戦いが始まっちゃうというのが本作。


冒頭で書いたように、この作品の中でゾンビは花火になんらかの反応を示すのだけど
それは明らかに花火をめでる表情だったりするのね。
ところが彼らは偶然から武器や道具を使うことを覚え、何気に進化しちゃいます。
そして進化した彼らはいつしか花火にも反応しなくなるんだなぁ。
 
それって美しいものを美しいと感じる素朴な心を失くした人間の姿にも似てるような。
感情も知恵もない、ただの屍だったゾンビに
生みの親ロメロ自身が新しい意味合いを持たせてるのが興味深かったな。
 

そしてわれ等がホッパーさんはゾンビ・・・じゃなくて裕福層代表のカウフマン。
世のため人のためを装いつつ、この期に及んで私欲に走るさまはゾンビ以上に醜い^^;
お上品を装っていた彼が終盤「ファック!」を繰り返すところは、とりあえず本来のホッパーさんらしくて拍手(笑)
でも最後派手に飛び散っちゃったなぁ。
何気にこういう死に方するの多い。。よね?(笑)

傭兵隊のリーダー、サイモン・ベーカーはかっこよし。
レグイザモのメイクにちょっと笑った。