しまんちゅシネマ

映画ノート

大ワニの恐怖『マンイーター』

 
2007年
監督:グレッグ・マクリーン
出演:ラダ・ミッチェル/マイケル・バルタン/サム・ワーシントン
 
■感想
昨日のメキシコ ワニ脱走事件は、リアル生物ものパニックホラーの世界ですよね。
ワニってめっちゃ怖いぞと思うのは、この映画を観てたせいもある。
日本未公開、今のところソフトにもなってないけど
大鰐の恐怖を描き、トマトメーター100%の隠れた秀作ホラーが本作。
『ウルフクリーク 猟奇殺人谷』のオーストラリアの新鋭グレッグ・マクリーン監督による
殺人クロコダイル・ホラーです。
 

舞台はオーストラリアの国立公園
鰐が生息するリバー・クルーズの取材にやってきた旅行記者ピート(バルタン)は
観光客数名と、地元ガイド ケイト(ラダ・ミッチェル)のボートに乗り込む。
ところがまもなく大鰐に襲撃され、ボートに穴が。
沈没寸前で、なんとか近くの島に上陸するものの、そこは潮が満ちれば 水に沈んでしまう小さな島。
助かるためには 15メートル先の対岸の島まで行かなければならない
川には獰猛な大ワニ。
さて、メンバーは無事に救出されるのか というおはなしです。
 
冒頭から、川に潜むワニ視線のカメラワークで 恐怖を演出しつつ
登場人物のそれぞれの事情を描き出します。
パニックになってからのメンバーの行動に、理由が与えられ共感できるところが
単なるパニックホラーになってなくうまいところでした。
地元のツアーガイドにラダ・ミッチェル
アメリカ人旅行ライターにマイケル・バルタン
彼はバルタン星人を叔父に持つ・・
間違った、シルヴィー・バルタンを叔母に持つハンサムくん。
地元の若者で、ラダの元彼として サム・ワーシントン
サムはヒーロー的にかっこいい仕事をやってのけるのだけど、意外に退場があっさり
さすが ブレーク前ですな(笑)
 
ラダをめぐり命を賭ける 元彼とアメリカ人ライターという
プチロマンスな構図もツボを刺激されるところ。
ワニの潜む川を渡ろうとするシーンにドキドキし
クライマックスの攻防には 息をするのも忘れるほどの緊張と恐怖を味わいましたよ
 
ちなみにタイトルのrogueとは、群れを離れた凶暴な動物という意味らしいです
 
400匹のワニ・・・
全部捕獲してくれよ~と切に願いたくなる映画でした(汗)