しまんちゅシネマ

映画ノート

モンスターズ/地球外生命体

 
2010年(イギリス)
監督:ギャレス・エドワーズ
出演:スクート・マクネイリー/ホイットニー・エイブル
■感想
恒例の「キング選出ベストムービーの10本」が先日発表になりましたが
本作はその8位に選ばれた、SFモンスター映画です。
 
近未来、NASAは太陽系惑星における地球外生命体の可能性を発見
木星の第二惑星からサンプルを持ち帰る途中、探査機が中南米上空でクラッシュ
地球に放たれた生命体は、その地に繁殖し、
人類は、墜落エリア一帯を感染地域として立ち入り禁止地区に指定。
それから6年
クーチャーをカメラに収めるため現地を訪れていたジャーナリストのアンドリューは
上司から「立ち入り禁止地区見学ツアー」に参加した娘を連れ帰って欲しいと依頼され、引き受ける。
娘サマンサを無事に見つけ出すアンドリューだったが、行く手は険しい。
二人は無事に国境を突破できるのか といったお話です。
 
いやはや、こういうの聞くと、はやぶさが回収した微粒子の中に
エイリアンの卵入ってないよね??なんてちょっと不安になるよね(汗)
 
これモンスターの登場シーンは少なく、怪獣映画を期待するとあてが外れます。
それでもモンスターの雄たけびや、遠くから聞こえるその声が恐怖心を煽ってくるし
ドキュメンタリーっぽい映像もリアルな不安感を効果的に演出していました。
 
アメリカが国境に高い壁を建設し、エイリアンの進入を防ぐ一方で、
メキシコ内の感染地域では、爆撃のため壊滅状態・・・
まぁ、そこここに、痛烈な皮肉を込めた作品とも言えるでしょうか。
 
個人的には、この映画のロードムービー的な部分がとても好きでした。
ヒロインの成長物語を絡めている点も好感が持てるところで
国境を目指す二人の眼前に古代の廃墟が広がるシーンにはちょっと感動。
 
ラストシーンなどは、ちょっと短絡的だなぁと思うのだけど、それでも微笑ましいと感じるし
何より低予算でこれだけの作品を作り上げたことは賞賛に値しますね。
 
この映画を評価してるのは、ホラー好きのキングだけではないようで
先日発表された英国インディペンデント映画賞では作品賞にもノミネートされています。
(他はFour Lions、キック・アス、The King's Speech、わたしを離さないで)
 
怪獣映画の国日本で、これがどう受け入れられるかも興味津々です。
日本公開は未定
 
 




 
  
ちなみに毎年恒例なので

 2010年版 キング選出の10本
載せておきますよん。
いつものように□未見 ■鑑賞済みです
■1位 「Let Me In」
■2位 「ザ・タウン」
■3位 「インセプション
■4位 「ソーシャル・ネットワーク
□5位 「Takers」
■6位 「キック・アス
■7位 「スプライス
■8位 「Monsters」
□9位 「Jackass 3D」
□10位 「グリーン・ゾーン