しまんちゅシネマ

映画ノート

ジャーロ


スリラー大会 3本目!
今日はジャーロの巨匠ダリオ・アルジェントが贈る 残酷スリラーです。
ジャーロって何じゃーろ?
Gialloって、イタリア語で黄色という意味らしいです。
ご存知のようにイタリアンホラーなどをジャーロ(またはジャッロ)と呼ぶのは
同ジャンルの小説のペーパーバックに黄色が使われていたことに由来するようですね。
 
ジャーロ
(2009) アメリカ/イタリア
監督:ダリオ・アルジェント
出演:エイドリアン・ブロディエマニュエル・セニエエルサ・パタキ/シルヴィア・スプロス/ロバート・ミアノ/ルイス・モルテーニ
【ストーリー】
北イタリアの都市トリノで、外国人の美女ばかりを狙った連続誘拐殺人事件が発生する。ジャーロ(イエロー)と呼ばれる犯人はタクシーの運転手で、客となった美女を隠れ家に拉致しては残忍になぶり殺すのだった。そんなジャーロの新たな標的となってしまったのはファッション・モデルのセリーヌ。彼女の姉リンダは、猟奇殺人専門のエンツォ警部を訪ね、2人で協力して犯人探しに当たるのだったが…。(allcimenaより)
■感想
ミラノで起こった美女ばかりを狙った猟奇連続殺人を追え!っていう作品です。
 
突如として連絡の途絶えた、妹の身を案じ警察に助けを求めるのが
ポランスキー婦人でもあるエマニュエル・セリエ(『潜水服は蝶の夢を見る』)
その手口から「ジャッロ」の犯行と睨むのが、猟奇殺人を専門に捜査する警部エイドリアン・ブロディ
二人は一緒に犯人を追うが・・というお話
 
いやいや、そんな危険な猟奇殺人者の館に、被害者家族をつれていかんやろと思うし
犯人に迫る過程の推理的な面白さは皆無 というか突っ込みどころ満載
ま、ま、そこはアルジェントだから、深く追求しないことにしましょうか。
 
だけど
怖くないがなぁ。
 
確かに殺され方は残虐で、グロいんだけど
サスペリア』のように、強烈な音楽に恐怖をあおられる感じとかがなかったのは残念。

見るべくは美しい被害者でしょうかね。
ただ、「ロマンティックな残酷スリラー」と謳ってるけど、どこが?
エイドリアンとエマニュエルさんの間に、かすかにロマンスっぽいものが芽生える気配はあるものの
そもそもエマニュエルさんに魅力を感じないんだなぁ。
 
後から知ったことだけど、これ犯人「ジャッロ」もエイドリアンが演じてたらしい。(ほんとかな?)
気づかなかったわぁ。
んじゃ、自分で撮影した美女の惨殺ビデオでシコシコしてたのも
エイドリアンやったんかい! 
 
ちなみに、ここまで頑張ったエイドリアンですが
制作会社との間に金銭トラブル発生し裁判沙汰に。
そのため日本の上映も中止になるところがあったのだとか。
 
ラストシーンはちょっと珍しいアプローチでした。
 
 
 



☆☆