ゴッド・アンド・モンスター
ゴッド・アンド・モンスター 1998年 (アメリカ)
監督:ビル・コンドン
出演:イアン・マッケラン/ブレンダン・フレイザー/リン・レッドグレーヴ/ロリータ・ダヴィドヴィッチ/デヴィッド・デュークス/ケヴィン・J・オコナー/マーク・キーリー
映画はその最後の日々を描きます。
ハリウッドの自宅で、お手伝いのハンナと二人、余生を過ごすジェームズ・ホエール(イアン・マッケラン)。
ある日、その目に留まったのが、新しくやってきた庭師の青年(ブレンダン・フレイザー)
ジェームズは絵のモデルになって欲しいと申し出、二人の交流が始まります・・
老いと病と、戦争にまつわる過去の悲しきトラウマからくる精神の錯乱は、日々大きくなり
ホエールは自分の精神がすべてのっとられることを恐れていたんですね。
その前に自分の人生を終わらせたい。
その手助けをしてくれるのがブレンダンだと・・
ホエールは自分の精神がすべてのっとられることを恐れていたんですね。
その前に自分の人生を終わらせたい。
その手助けをしてくれるのがブレンダンだと・・
ゴッドアンドモンスターのタイトルの意味はよくわかりません。
もちろんフランケンシュタインはモンスターには違いない
でもゲイであるホエールを阻害する世間
そして、日々ホエールの精神を蝕もうとするものこそが、彼にとってはモンスターでしょうね。
そういう意味からすると、その苦しみから開放してくれる存在が神、ゴッドかもしれません。
もちろんフランケンシュタインはモンスターには違いない
でもゲイであるホエールを阻害する世間
そして、日々ホエールの精神を蝕もうとするものこそが、彼にとってはモンスターでしょうね。
そういう意味からすると、その苦しみから開放してくれる存在が神、ゴッドかもしれません。
だからラストは悲しいのだけど、何かホッとして、涙が止まりません。
美しい映像、美しい音楽もあって『シングルマン』に通じるものも感じました。
美しい映像、美しい音楽もあって『シングルマン』に通じるものも感じました。
もう、この役は自らもゲイであるイアン・マッケランしかできんだろって思いますね~。
ブレンダンも、野暮ったいけど自然さがとても良かった
そして素晴らしかったのがお手伝いのハンナを演じたリン・レッドグレーヴ。
ブレンダンも、野暮ったいけど自然さがとても良かった
そして素晴らしかったのがお手伝いのハンナを演じたリン・レッドグレーヴ。
ハンガリーだったかな、ヨーロッパからの移民という設定でしょうね。
ゲイであるジェームズのオイタを忌み嫌いながらも、
年老いたジェームズを見捨てることもできず世話をやく、ハンナの描写がユーモラスしかも温かいのです。
ゲイであるジェームズのオイタを忌み嫌いながらも、
年老いたジェームズを見捨てることもできず世話をやく、ハンナの描写がユーモラスしかも温かいのです。
素晴らしい映画でした。
ホラーでありながらコメディのようなおかしみをもつ『フランケンシュタイン』は
「死を笑う」しかなかった監督の悲しい過去が反映されていたのか・・
「死を笑う」しかなかった監督の悲しい過去が反映されていたのか・・
大昔に観たきりなので、ぜひ再見してみたいです。