ルメット追悼『蛇皮の服を着た男』
シドニー・ルメット監督 追悼第二弾
■感想
アメリカ南部のある町に、蛇皮の服を着た男ゼイビア(マーロン・ブランド)が流れ着く。
男はギター弾きだったが、新しい人生を始めたいと思っている。
保安官の妻は雑貨店に職を斡旋してくれると約束した。
保安官の妻は雑貨店に職を斡旋してくれると約束した。
そのとき、外で物音
保安官と相棒が、若者を見つけたようだ。
そして2発の発砲音・・
侵入者は射殺された。
保安官と相棒が、若者を見つけたようだ。
そして2発の発砲音・・
侵入者は射殺された。
「「失礼します」と入ってきたのに・・・」
妻は眉をひそめた。
冒頭の惨劇から、よそ者を容赦なく排除しようとする
南部の田舎町の保安官の姿が浮き彫りになります。
そんな町に流れ着いたゼイビル
ギター弾きの彼がトレードマークのように愛用している蛇皮の服は
まさによその者の証。
ギター弾きの彼がトレードマークのように愛用している蛇皮の服は
まさによその者の証。
町の因習にいやと言うほどまみれてきた彼女たちが
よそ者であるゼイビルに向ける思いは切実です。
よそ者であるゼイビルに向ける思いは切実です。
それでも町はよそ者を許すことはしない。
町にはびこる差別はあまりに不条理で
そこから抜け出せない人々の閉塞感がとても痛い。
そこから抜け出せない人々の閉塞感がとても痛い。
最後は辛くて泣いてしまうけど、ジョアン・ウッドワードの強さがせめてもの救いでした。
観終わってみると、よそ者の証でもあった蛇皮の服は、
観終わってみると、よそ者の証でもあった蛇皮の服は、
「自由」の象徴でもあったことに気づきました。
監督作品代表作品は見ていきたいと思いま~す。 さ、先が長いね
作品一覧
■その土曜日、7時58分(2007)
□グロリア(1998)
□NY<ニューヨーク>検事局(1997)
□ギルティ 罪深き罪(1993)
□刑事エデン 追跡者(1992)
□Q&A(1990)
□ファミリービジネス(1989)
■旅立ちの時(1988)
□モーニングアフター(1986)
□キングの報酬(1986)
■評決(1982)
■デストラップ 死の罠(1982)
□プリンス・オブ・シティ(1981)
□エクウス(1978)
□ウイズ(1978)
■ネットワーク(1976)
■狼たちの午後(1975)
□オリエント急行殺人事件(1974)
■セルピコ(1973)
□怒りの刑事(1972)
□ショーン・コネリー 盗聴作戦(1971)
□約束(1969)
□丘(1965)
■未知への飛行(1964)
■質屋(1964)
□橋からの眺め(1962)
■蛇皮の服を着た男(1960)
□私はそんな女(1959)
□女優志願(1958)
■十二人の怒れる男(1957)