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映画ノート

レオナルド・ディカプリオ『J・エドガー』

 

オスカーを騒がせそうなイイ男 レオナルド・ディカプリオ

今日はクリント・イーストウッド監督最新作
レオナルド・ディカプリオ主演の『J・エドガー』を観てきました。
イーストウッドとの初タッグでオスカーなるか??
 
J・エドガー(2011) アメリ
監督:クリント・イーストウッド
出演:レオナルド・ディカプリオナオミ・ワッツアーミー・ハマージョシュ・ルーカスジュディ・デンチ
 
今年は映画という媒体を使って、アメリカの暗部を一気に暴露する年なんですね~。
ん、それもよかろう。
 
ディカプリオが演じるのは、50年にわたってFBI長官を務め、アメリカのナンバー2として
世界に恐れられたJ・エドガー(以後フーヴァー)。
 
長いことトップの座にいるって、ろくなことないよなぁ。
 
国を守るという強い信念はいつしか、フーヴァーを違法な捜査へと向かわせ
強さを誇示するためにパフォーマンスに躍起になり・・
と、時代をいきつ戻りつさせながらフーヴァーの半生が描き出されるわけですね。
突っ走るフーヴァーと、その周囲との温度差にはユーモアを感じさせますが
語りで説明される前半部分は、ちょっと単調で退屈(汗)
 
でも会場はお年寄り
が多く、(イーストウッド映画の時はいつもそう)
ジョン・デリンジャーの映画シーンとか、昔の映像に対し「オー」とか反応があって楽しい(笑)
 
それまで感情を押し殺していたフーヴァーが
苦しい心情をあらわにする中盤以降 映画は一気に面白くなりますね。
やはりイーストウッド
自分自身のアイデンティティに悩み、身をよじらせるといったヒューマンな描き方は流石です。
 
 
共演は、フーヴァーの支配的な母親にジュディ・デンチ
フーヴァーの恋人と噂されたFBI副長官クライド・トルソンにアーミー・ハマー
長きに渡りフーヴァーの秘書を勤めたヘレン・ギャンディにナオミ・ワッツ
 
ゲイで女装趣味があったのではないかとされるフーヴァーの
アーミー・ハマー演じるトルソンとの関係に、最後は泣けました。
アーミーにもオスカー助演の期待がかかります。
 
 
ディカプリオはというと、
個人的には、老け役でもあまり声が変わらないところが気になったけど
弱みを見せ、涙する姿は凄く新鮮だったし
これまで観たどの役よりもハートを感じられて良かったですよ。
 
『ミルク』(脚本家が同じ)のショーンみたいにゲイゲイした演技では全然ないけど
ゲイを演じるとオスカーを獲るというジンクスもあるしw
そろそろ どうでしょ。
 
日本公開は1/28~