しまんちゅシネマ

映画ノート

リンカーン弁護士

えっと、今月のお題「リンカーン」から、、って、関係ないですがw
マイケル・コナリーの同名小説の映画化で
マシュー・マコノヒーが凄腕であるがゆえに悪人に利用され、
窮地に陥る弁護士を演じて高い評価を得た傑作スリラー。
来月日本公開の作品です。



リンカーン弁護士
2011年(アメリカ)
原題:The Lincoln Lawyer
監督:ブラッド・ファーマン
出演:マシュー・マコノヒーライアン・フィリップ
マリサ・トメイジョシュ・ルーカス
ジョン・レグイザモウィリアム・H・メイシー

マシュー・マコノヒーが演じるのは、金さえもらえれば
犯罪者さえも弁護するやり手弁護士ミック・ハラー。
彼は殺人未遂容疑で告発された資産家の御曹司ルイス・ルーレ(ライアン・フィリップ)の弁護を引き受けることになる。
無罪を主張するルイスに胡散臭いものを感じるミックだったが・・。というお話。

タイトルのリンカーンはミックが乗る車、高級車リンカーンから。
もっとも、リンカーン大統領が弁護士だったことを思えば
まるで関係がないわけでもないでしょうね。

御曹司の弁護を引き受け、事件を調査するうちに、
ミックはある真実に近づいていくんですが
そのことはミックを取り巻く人々を危険に巻き込むことになり
犯人の邪悪さにゾッとするわけなんですよね。

いや~、マコノヒーってチャラ男だと思ってたんだけど
いつのまにこんなカッコいい役者になったんでしょう。
何かのインタビューによると、彼は子供2人との「ごっこ遊び」から
誰かになりきることの面白さを知ったのだそうで、
これが役者マコノヒーを大きく変えたみたいですね。




とにかく、ミック・ハラーのキャラターがカッコいいんですよ。
元刑事フランク(ウィリアム・H・メイシー)を相棒に事件を解明する頭脳派。
金や人脈を武器に犯罪スレスレのことまでやってのけ
犯罪者でも罪を軽くさせてきたアンチヒーローな弁護士です。
ところが今回はそれを逆手に取られ、彼はそれまでの自分の仕事や
正義にも対峙することになる。
ミックには離婚した妻(マリサ・トメイ)と娘がいて守るものがあるという設定と
ルイスを演じるライアン・フィリップの熱演が
映画を一層スリリングにしていますね。

監督のブラッド・ファーマンは本作が二作目ということだけど
面白い映画を作ったものだと思います。注目ですよ。
マコノヒーにも惚れる。お勧め!


日本公開は7/14~

★★★★☆