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映画ノート

スーパー・チューズデー 正義を売った日



スーパー・チューズデー 正義を売った日
2011(米)
原題:The Ides of March

監督:ジョージ・クルーニー
出演:ライアン・ゴズリング
   ジョージ・クルーニー
   フィリップ・シーモア・ホフマン
   ポール・ジアマッティ
   マリサ・トメイ
   ジェフリー・ライト
   エヴァン・レイチェル・ウッド
【ストーリー】
マイク・モリス知事の大統領選挙キャンペーンチームで働くスティーブンは、オハイオ州予備選討論会の後、対立候補陣営から密会を持ちかけられ……。(映画.comより)

今日(3/6)はスーパーチューズデーでした!ってことで、この作品の紹介を。

ジョージ・クルーニーが監督、共同脚本を務めたポリティカルサスペンス。
2004年の民主党大統領予備選挙に立候補したハワード・ディーンの選挙スタッフが
選挙戦の裏話に着想を得て書いた戯曲の映画化だそうです。

ルーニー演じるペンシルバニア知事モリスは大統領予備選挙のキャンペーンのさなか
勝利の鍵を握るオハイオ州の獲得に向けスタッフ一同総力をあげている
ランアン演じるマイヤーズは、期待の若き実力派
カリスマ性のあるモリス(クルーニー)を信奉し、彼の勝利を信じている
しかしマイヤーズは、選挙戦中に起こるさまざまなことに、その信念を揺るがされることに。
映画は政治の理想と現実のギャップをライアンの視線で描き出します。
マイヤーズ役には当初、ディカプリオという話もあったそうだけど、
ライアンで正解だったと思いますね。
自分の信じることに突き進んできたマイヤーズが、理想とするものを失うわけです。
彼の感じる憤りは、他人に向けられる以上に、自分自身に向けらたのではないか。
ライアンのどこか陰湿&ナルシスト的な要素が、
マイヤーズの葛藤を複雑にしているのがよかった。
ルーニーはカリスマ性のある大統領候補を好演。
自分についてこいオーラをもった人ですよね。
自身の監督作品で、ちょっぴりダークな一面を覗かせているのも新たな挑戦でしょう。
政治のプロが繰り広げる、狸のだまし合い的主導権争いやひねりの効いたサスペンスなど
社会派クルーニーが暴く、選挙戦の裏側をお楽しみあれ。

ちなみに本物の予備選挙スーパーチューズデーの本日、
オハイオ州で勝利を収めたのはロムニー氏でした゜+.(・∀・).+゜
日本公開は3/31~