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映画ノート

トールマン

マーターズ』のパスカル・ロジェ監督によるクライムサスペンス。
鉱山の閉鎖により寂れゆく町で、次々に起こる子供たちの失踪事件とその顛末を描く作品です。
11/3~日本公開





トールマン
2012年(アメリカ)
原題:The Tall Man
監督:パスカル・ロジェ
出演:ジェシカ・ビールジョデル・フェルランド、サマンサ・フェリス、コリーン・ホイーラー


6年前に鉱山が閉鎖され、急速に寂れていく炭鉱の町コールド・ロックで、次々と幼い子どもたちが行方不明になる事件が発生。人々は正体不明の誘拐犯をトールマンと名づけ恐れていた。町で診療所を開く看護師のジェニー(ジェシカ・ビール)は、ある夜、自宅から何者かに連れさられた子どもを追って傷だらけになりながらも、町外れのダイナーにたどり着く。しかし、ダイナーに集う町民たちは奇妙な行動をとり、やがて想像を絶する真実が明らかになる。




炭鉱の閉鎖により経済的が疲弊逼迫した町コールド・タウンでは
子供の連続失踪事件が人々の不幸に追い討ちをかけます。
噂の「トールマン」は存在するのか。
その真相を明かす作品なのですが・・

これ、かなり予測不能な展開を見せます。
注意深く観ていれば「あれ?」っていうのにぶち当たり
どんでん返しにも、あー、そこやっぱり変だと思ったよと悦に入るのだけど
それもつかの間、新たなどんでん返しに更に驚かされることになるんですなぁ。

ま、ネタバレしたくないので世間話でも
って世間話しかい?!だけどw
インドでは年間5万人の子供が失踪してるというニュースがありましたよね。
スラムドッグ$ミリオネア』で観たような犯罪が実際にあるんだろうなと
思いながら聞いたんですが、今回『トールマン』を観て、
もしかしてこっち系ってこともありかな?って思ったんですよね。
こっち系がどっちかというのは言及しませんが(汗)

子供の幸せはどこにあるのかというのがテーマでもあり 
映画はそれを観るものに問いかけて終わります。
フランス人監督らしいところかもしれません。

スリルは楽しめますが怖くはないので
ホラーというジャンルで観ないほうがいいですね。

展開の意外性は良かったけど、整合性に欠けるところがあるのが惜しい。
あと登場人物で、その役割がわかりにくいところもあったな。私だけかしら。
主演のジェシカ・ビールは上手い女優さんだなと初めて思いました。


★★★☆