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映画ノート

【映画】 ゾンビも恋する!『ウォーム・ボディーズ』

アイザック・マリオンの小説『ウォーム・ボディーズ ゾンビRの物語』を(『50/50フィフィティ・フィフティ』のジョナサン・レヴィンが監督したゾンビ・コメディホラー♪
ゾンビを演じるのはイケメン俳優ニコラス・ホルト



ウォーム・ボディーズ(2013)アメリ
原題:Warm Bodies
監督:ジョナサン・レヴィン
出演:ニコラス・ホルトテレサ・パルマージョン・マルコビッチデイヴ・フランコ

近未来のアメリカ、ゾンビが蔓延る終末世界。
一人のゾンビ青年(ニコラス・ホルト)が人間の少女ジュリーに恋をし、彼女を守るため
自分の住処の旅客機内に隔離する。




ゾンビ青年と人間の女の子の恋の行方を描く作品です。
これは良かったなぁ。

ゾンビ主演の映画って意外と少ない。
だってゾンビは言葉も喋らないし、脳も腐ってて考える思考がないですもんね。
でも本作の主人公のゾンビ青年はちょっと特殊。
彼は人間の部分を残したゾンビ君で、少しばかりは言葉も発声することが出来る。
彼にジュリーが「R」と名づけるいきさつも想像できるでしょ。
映画はRの心の声で、人間に恋したゾンビの気持ちを伝える手法。
とにかくRのピュアな存在感がそのまま映画のトーンになってて爽やかなんですね。
ゾンビ演技も絶妙で、彼はコメディもいける人なんだと感心。
ポップな音楽も心地よくて、まさに青春映画のノリなんですね。サントラ欲しい。




脳を食べる瞬間、ゾンビは人間だった頃の美しい記憶を蘇らせることが出来るのだそうで
記憶の中で上空の花火をうっとりと見つめるシーンは『ランド・オブ・ザ・デッド』。
ゾンビたちの間を抜けジュリーを逃がすシーンは『ショーン・オブ・ザ・デッド』だし
『ゾンビーノ』など、ゾンビ映画へのオマージュもたっぷり。
ゾンビなのに男前のRをフルチの『サンゲリア』のDVDジャケと比べるシーンも笑ったw

ジュリーとRの交流がやがて世界にもたらすものとは・・

ホロりとさせてほっこり優しい仕上がりに
対話し、分かり合えば人種間の壁も取り除ける
そんなメッセージも感じる作品でした。

ジュリーにテレサ・パルマー
ジュリーの父親で、軍を引きる大佐にジョン・マルコヴィッチ
ジュリーの彼氏君にフランコ君の弟デイヴ・フランコ



★★★★