しまんちゅシネマ

映画ノート

ホーリー・モーターズ




日本では4月に公開らしいフランスの鬼才、レオス・カラックス監督による幻想ドラマ『ホーリー・モーターズ』を観ました。
ホーリー・モーターズ(2012)フランス/ドイツ
監督:レオス・カラックス
出演:ドニ・ラヴァン、 エディット・スコブ、 エヴァ・メンデスカイリー・ミノーグミシェル・ピッコリ
ひとつの人生からもうひとつの人生へ、旅を続けるオスカーの1日。
ある時は富豪の銀行家、またある時は殺人者、物乞いの女、怪物、そして父親へと、次々に姿を変えてゆく。(公式サイトより)

レオス・カラックス監督のほかの作品は、『TOKYO!』のオムニバスの一編を見かけて
途中でリタイアしたんだったか、最後まで観たんだったか・・
とにかく「何これ?」って思ったのだけは確かで、今回もデジャブな登場人物も出てきます。
が、、なんでしょうねぇ。この世界。



ある朝、富豪風の男オスカー(ドニ・ラヴァン)は、豪邸から出て、子供たちに見送られながら仕事に出かける。白いリムジンに乗り込むや、その日の予定をチェック。
運転手兼秘書風の初老の女性セリーヌによると、「本日の予定は9件」。

するとおもむろにカツラをとかしはじめ、リムジンから出てきたオスカーは
なんと乞食女の格好で、紙コップを手に物乞いを始めるのですよ(汗)

そして「予定の9件」を次々にこなすオスカー氏に唖然・・・
どうやら、リムジンで準備を施し「別人の人生を演じる」のがオスカー氏の仕事のようなんだけど
その理由も、おきていることが幻想なのか現実なのか、まるで解らず。
愛や悲哀に満ちた人生を一気に辿ることの意味合いを考えるまもないままに
見事な変装振りとめくりめく不思議映像を、文字通りポカーンと眺めることになりました。



なんなんでしょうか、この映画(汗)
お口アングリになったあと、思わず吹き出してしまうし
モーションキャプチャーってこうやってるのかぁなど興味深いシーンもあり
理解を超えて面白いのは確かなんだけど
実験的というか、発想のぶっ飛び具合は半端ない。
巨匠って凄いこと考えるなぁ ってことで、私には評価不可能。
監督のほかの作品観てみよう。。