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映画ノート

真夜中へ5哩






真夜中へ5哩(1962)アメリ
原題:Five Miles to Midnight
出演:アンソニー・パーキンスソフィア・ローレンギグ・ヤング、 ジャン=ピエール・オーモン

元米空軍兵士のロバート(アンソニー・パーキンス)は退役後、恋仲になったイタリア人娘リサ(ソフィア・ローレン)と結婚しパリに暮らしていた。

ある日、所要でカサブランカに飛んだロバートの飛行機が墜落。
乗客全員死亡の報を受け、葬式まで済ませたリサだったが、そこにひょっこりロバートが帰還。
ロバートは生存していたのだ。
ところが彼はリサにとんでもない計画を告げる。

「このまま死んだことにして、保険金を貰っちゃおう!」




墜落事故の生存者が、保険金を騙しとろうとする話しです。

簡単に思えた計画だったが、気配を消してアパートに潜むのは思いのほか大変で
突然の来客にバレそうになったりで、これが結構ハラハラする。

存在を気づかれた前のアパートに住む少年とのやり取りも、
パーキンスだけに彼がいつ『サイコ』に変貌するのかと緊張するんですね。

一方ロバートに言われるままに保険金受け取りの手続きを進める妻リサ(ソフィア・ローレン)だけれど、そもそも、怠惰で暴力まで振るう夫ローバートへの愛は冷めており、離婚も考えていた矢先のこと。

ところが夫は詐欺の共犯を名目にリサを束縛する。
リサの周りでは、彼女の私生活を探ろうとする記者がまとわり付くしで
リサの心は様々に動きます。

原題はFive Miles to Midnight
深夜まで5マイルというところで、何かが起きるわけです。

そんなわけで、事故から保険金受け取りまでの期間を描くシンプルな作りながら、
名優2人の緊迫感溢れる演技によりちょっと面白いスリラーに仕上がってました。