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映画ノート

【映画】『パトリック 戦慄病棟』”シッチェス映画祭

 

シッチェス映画祭特集 5本目

今日は1978年にリチャード・フランクリン(『サイコ2』)が監督し、アヴォリアッツ映画祭でグランプリに輝いた『パトリック』のリメイク『パトリック 戦慄病棟』。 ”シッチェス映画祭"ファンタスティック・セレクション2014からの一本です。
パトリック 戦慄病棟(2013)オーストラリア
原題:Patrick 監督:マーク・ハートリー
出演:チャールズ・ダンス/ レイチェル・グリフィス/ シャーニ・ヴィンソン/ジャクソン・ギャラガー/ ペータ・サージェント
日本公開:2014/10月
不気味な精神病棟に赴任してきた看護師キャシー(シャーニ・ヴィンソン)は、昏睡状態のはずの少年パトリック(ジャクソン・ギャラガ)と意思疎通が出来ることに気づく。その事実を無視しようとする医師や主任看護師に不信感信感を抱きつつ、パトリックとのコミュニケーション手段を確立していくキャシー。やがて彼女の周りで不可解な事件が起こり始め・・。

 
植物状態の患者を収容する、あるひなびた病院に赴任してきた看護師キャシーに起きる恐怖を描く作品です。

名作とされる1978年製作のオリジナルを取り上げたドキュメンタリー「マッド・ムービーズ ~オーストラリア映画大暴走~」を撮ったマーク・ハートリーが今度はリメイク作品まで作ってしまったらしい。
公式サイトでも書いているので明かすと、パトリックはサイキックパワーを持っていてしかもキャシーに恋心を抱いてしまうという設定。
 
 

青年パトリックの適わぬ恋というだけでなく、彼の過去の秘密がキャシーへの恋をただならぬものにしていて、
とんでもない事件へと発展していくわけですねぇ。
 



パトリックを巡る医師(チャールズ・ダンス)やその娘である看護師長(レイチェル・グリフィス)の壮絶な想いとか、
意外に強いヒロインの活躍など、それなりに見せ場はあるんですが
音や突発的に現れる何かで脅すといったいわゆるアトラクション的な怖がらせ方が多く
内側からじわじわと恐怖を感じるに至らなかったのはちょっと残念。
 
パトリックが思春期なことから来るあるシーンも、笑うしかないしねw
人を動かせるなら自分で動いたらどうなんだ、とか、ツッコミどころ満載
でも、息つく間もなく恐怖を畳み掛けられ軽く疲労感を感じたしいかにも70年代のホラーらしい懐かしさもあったのはマル。
病院版『キャリー』ですね。

 

何よりも危険のは嫌悪ではなくて「愛」なのです。