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映画ノート

【映画】吸血鬼ドラキュラ -追悼-クリストファー・リー



吸血鬼ドラキュラ(1958)イギリス
原題:Horror of Dracula
監督:テレンス・フィッシャー


あらすじ
吸血鬼と伝えられるドラキュラ伯爵(クリストファー・リー)の正体を探るために、その邸内に司書として住みこんだジョナサン・ハーカー(ジョン・ヴァン・アイセン)は、広間で美しい女(ヴァレリー・ゴーント)に救いを求められたが、彼女を抱きよせた瞬間・・

感想
先日93歳でお亡くなりになったクリストファー・リー
テレビで特集放送があり、初期のドラキュラ作品を見ることができたので遅ればせながら追悼させていただきます。
今回観た『吸血鬼ドラキュラ』はイギリスの老舗映画会社ハマー・プロダクションの記念すべき第一回制作作品にして、9本制作されたドラキュラシリーズの第1作目とのこと。ブラム・ストーカーの原作を元にした王道というべき1本でした。
本作でドラキュラ伯爵を演じるのが勿論クリストファー・リー
リー様は上背があるので、美女たちの怯えた視線の向こうに静かに立ち尽くすだけで威圧感があります。
黒いマントを翻し、画面全部を覆ってしまうという演出は今観ても斬新



血を吸う直前、美女のお顔をひと舐めするような、ちょいエロな様子をみせるのもあって、画面が暗転したその瞬間、ナニやってるの?と思わせるのもいいよね(笑)



ただ、棺に横たわるリーさまのお顔はちょっと優しそうで
血が付いたままの口元も間抜けに見えて怖くない(笑)
近くに美女を一人お仲間においておきたい寂しがりやさんなのもかわゆいしね。



上品で紳士なのに凛としてストイック、咄嗟の動作の機敏さが意外さも感じさせてくれて
今更ながらカッコいいっすなぁ。
このお2人の相反する魅力がシリーズの人気に繋がったのも納得。
恐怖を守り立てる音楽、テレンス・フィッシャー監督の無駄のない演出もあって
古い作品ながら色あせないドラキュラ作品に仕上がってますね。



今回は怖さでは美女のほうが上だったので↑、リー様作品もう少し観ていこうと思います。




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