【映画】マイ・ベスト・フレンド

マイ・ベスト・フレンド（2015） イギリス
原題：Miss You Already
監督：キャサリン・ハードウィック
脚本：クリストファー・サイモン
出演：ドリュー・バリモア／トニ・コレット／ドミニク・クーパー／パディ・コンシダイン／フランシス・デ・ラ・トゥーア／ジャクリーン・ビセット
日本公開：2016/11/18

【感想】
ドリュー・バリモアとトニ・コレットが親友同士を演じた人間ドラマです。

ジェス（ドリュー）とミリー（トニ）は子供のころからの親友同士。
結婚後も家族ぐるみで親密な友情を育む二人だけど、ミリーが乳がんを発症してしまうんですね。
 

 ドリュー・バリモアとトニ・コレット　大好きな女優さんの友情ものということで食指が動きました。
 
ドリューとトニ主演だけど、ドリューの恋人はパディ・コンシダイン、トニの夫はドミニク・クーパー
舞台はロンドンってことで、これイギリス映画だったのね。

悲しい話ではあるんですが、癌治療のためカツラを準備するシーンは映画ネタ満載で笑いどころも満載。
英国らしいシニカルなジョークに溢れた笑って泣ける映画になっています。

髪や乳房を失うことへの悲しみや夫の戸惑いなど、セクシュアリティの悩みに踏み込んだり
癌患者の抱える問題を真っ向から描いていたりと、病気に関する部分をまじめに描いているのも印象的で、
ある意味癌患者と家族への教育ビデオ的な感じもありますね。

体重を減らしてリアルながん患者を演じきったトニは名演。
ラドクリフ君に負けないリアルな死体だったわ（汗）

ドリューは二番目の子供を出産して間もない頃の出演だったようで、映画の中で妊婦になる前から十分ぽっちゃり。
ミリーにおなかを見せて妊婦であることを知らせるシーンがあるんだけど、あれはドリューの自腹でしょう？（笑）
悲しみをこらえ親友の病気を笑顔で受け止めたり、わがままにとことん付き合う優しくて強いジェス
女性同士の友情を、こんなに力強く描いた映画を他に知らないな。

相手が大切だから、いざというときには絶対にそばにいて助ける。
そんな二人が素敵すぎて、大泣きになるんです。
 
本日の英国男優のパディ・コンシダインは、今回はやさしさ溢れるドリューのパートナー役。トニ・コレットの夫には少し若すぎる気はしたけど、ドミニク・クーパーも素敵だった。

 
死ぬ前は走馬灯のように、これまでの人生がフラッシュバックで蘇るというけれど
それは日本だけの話じゃないんだね。
人生最後のロードショーをいい気分で見終えたいものです。