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映画ノート

【映画】怪奇!戦慄の怪人/オカルトショック

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怪奇!戦慄の怪人/オカルトショック(1973 アメリ
原題:The Norliss Tapes  
監督:ダン・カーティス
脚本:ウィリアム・F・ノートン
出演:ロイ・シネス/アンジー・ディキンソンクロード・エイキンス/ミシェル・ケリー/ヴォネッタ・マギー

【あらすじ】
怪奇作家のノーリスは出版会社のラングドンに電話し、「本を書こうとしたが深みに入りすぎ身の危険を感じている。手遅れになる前に会いたい。すべてはテープに吹き込んでいる」と言う。しかしノーリスは約束の時刻に現れず消息を絶った。ラングドンはノーリスの部屋に残されたカセット―テープを聴き始める。


【感想】
みんなのトラウマ映画を教えてくださいシリーズになってますがw
ハロウィンホラー特集3本目、今日はゾンビマンさんに教えてもらったTVムービーです。
今回もYouTubeにありました。


これ、邦題のノリで観初めて「作品間違えた?」と思ってしまった(笑)
というのは、タイトルにあるようなハマー風の感じでなく、失踪した怪奇作家ノーリスに何が起きたのかを
ノーリスの残したカセットテープから知るという現代的なものだったから。
原題は『ノーリスの(カセット)テープ』。そのものです。
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カセットに吹き込まれた内容は・・
著名な彫刻家の妻であるコート夫人はある晩、夫のアトリエに侵入した男を射殺した。
しかし死体は消え、しかも夫人はそれが「死んだ夫だった」と証言したという怪事件。
真相解明を依頼されたノーリスはやがてある戦慄の事実を目の当たりにするのです。
Norliss -tapes-angie-dickenson-Norliss-Tapes,-The-5
以下少々ネタバレなので、未見の方はご注意ください。


 驚愕の事実というのは、彫刻家であるコート氏が生前病に侵され、命を長らえるためある宗教に関わっていたんですが、それがブードゥー教。しかし氏は宗教を利用しようとして、逆に悪魔の再生に利用されかけていたんですね。

この死んだ夫がいわゆるゾンビ状態で、ある目的を遂行するため人を襲う。
かっと見開いた黄色い目で人を襲うのが怖いんですよね。
Norliss Tapes, The (1973)_027
ゾンビマンさんが言っておられた、悪魔の入り込めない「輪」は、この中では逆に悪魔を閉じ込める「輪」として登場しました。
ゾンビハンターと化したノーリスはその輪を使って、ゾンビの彫刻家を焼き殺そうとする
でもね、その後ノーリス氏は事の次第をテープに残したまま、失踪してるんですよ。
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ノーリスに何が起きたのか
そこでテープ1を聴き終えたラングドン氏はおもむろにテープ2を手に取る
で、映画はここで終わっているわけ

うわぁ、これはきっと前後編があるんだと、焦ってその2を探したけど見つからず
調べてみたら、このTV映画はシリーズもののパイロット版として製作されるも、企画がとん挫。
結局続編もないままに終わってるんですよ。

監督のインタビューによると、その後の展開は何も考えてなかったとのことww
惜しいわぁ。
ノーリスに何が起きたのか、悪魔はこの世に生まれ出たのか等知りたかったし
怪奇作家ノーリスを超常現象解明ハンターとしてエピソードを重ねていけばすごく面白かったと思うんだけどなぁ。

ということで、尻切れトンボではあるんですが、『スケルトン・キー』や『エンゼル・ハート』等ブードゥー教の出てくる映画は結構あるし、宗教として実在するものでもあるので興味津々。面白かったです。