【映画】マックィーンの絶対の危機(ピンチ)
マックイーン作品をもう一本。
マックィーンの絶対の危機(ピンチ) (1958)
The Blob
【あらすじと感想】
アメリカの田舎町に隕石が落ちる。近所に住む老人がみつけ触れると、隕石に付着したアメーバ状の宇宙生物が老人の手にくっついてしまう。
隕石が落ちるのを目撃したスティーヴ(スティーヴ・マックィーン)とガールフレンドがその場に急行し、老人を発見。病院に連れて行くが老人は生気を失くしていき・・
隕石とともに地球に落ちてきた謎の宇宙生物と対峙するパニックSF映画です。
先月東京上空で目撃された流れ星は隕石だった可能性があり、どこかにかけらが落ちてるかも・・とのこと。
見つけても、むやみやたらと触っちゃだめですよ。もしかしたらブロブがついてるかも(汗)
さて、マックィーン初主演ということですが・・
えっと。。マックィーンこの時いくつ?
猿顔のせいか(失礼)全然高校生に見えない(汗)
で、調べたら28歳でした。
どうりで無理あるわなぁ。
ともかく宇宙生物がアメーバ状のブルブルしたやつだし、特撮も大いに手抜き(?)な感じなので別段怖くありません。
マックィーンが出て後世に残ってしまったのでしょうけど、多分にB級のノリ。
でもドラマ部分が意外と普遍的で考えさせてくれるんです。
アメーバを見つけ、人を飲み込むところも目撃したたスティーヴは、危険性を警察に訴えるものの、若者の悪戯にうんざりな警察は「ふざけるな」とばかりに取り合ってくれない。
全てを否定されると、自分が見たことが事実だったかどうかも自信がなくなり
正しい判断を下すことさえできなくなる というのはありだなぁと。
それでも父親とガールフレンドが信用してくれたのが力となり
田舎町を救うため、スティーヴは悪ガキ仲間とともに頑張ることができたのでした。
しつこいけど、老け顔マックィーン、高校生の中でひとり浮いちゃうんですけどね。
ともあれ、大人は若者の資質をつぶさないよう気をつけないといけないね という映画でもありました。
最後は「それでいいんかい?」と
ラストの「?」マークとともにまったり脱力な落ちではあるんですが
スティーヴの「北極がいつまでも寒ければ」という台詞に
今どきの地球温暖化を思わずにいられないところが面白いです。
あと30年もすれば、巨大アメーバが海を渡ってやってくるんじゃないかと
今観ると誰もが思うでしょ。
未来を予見した映画として再評価されるかもしれません ね
???
映画データ
製作年:1958年
製作国:アメリカ
監督:アーヴィン・ショーテス・イヤワース・Jr
脚本:ケント・フィリップス/セオドア・シモンソン
出演:スティーヴ・マックィーン/アール・ロウ/オーリン・ハウリン/アニタ・コルシオ