しまんちゅシネマ

映画ノート

忘れられない人


1993年(米) 監督:トニー・ビル 出演:クリスチャン・スレイターマリサ・トメイ /ロージー・ペレス/カイル・セコー 【ストーリー】コーヒーショップで働くキャロライン(マリサ・トメイ)は、恋愛には恵まれず、いつも中途半端な恋に終わってしまう。ある日、帰宅途中の二人組の男にレイプされかかるキャロラインを同じ店で働くアダム(クリスチャン・スレイター)が救った。孤児院で育ち、心臓を患っていたアダムはほとんど周囲の人と会話を交わすことがなかったが、実はキャロラインに恋心を抱き、毎晩彼女が無事に帰宅するのを密かに見届けていたのだ。次第に心を通わせていく二人だったが。。。
■感想
不器用で素敵な恋に出会えずにいた女の子と、静かに運命に身を任せる寡黙な青年。
出会うべくして出会った二人のはかない恋の物語でした。

秘かにキャロラインに恋するアダムを演じるクリスチャン・スレイター
最近はB級な作品でしかお目にかかれなくなってしまいましたが、
この作品では寡黙で一途な青年役がよく似合ってます。

ある事件から急速に愛を深める二人。。。
でもそのころ、アダムの心臓は。。。

幼い頃、孤児院で過ごしたアダムは生まれつき心臓に障害をもっていて
シスターからは「探検家の父と戦ったヒヒから貰い受けた特別な心臓」と聞いていたのです。

韓国ものにありそうな難病もの。予想通りの展開もベタな感じではあるけれど
なんか主演二人の純愛がいいんですよね。


最後は、アダムの部屋でのシーン。
アダムは長い間自分の運命を受け入れ、不安と闘っていたんだと思うと泣けてきました。
でも、二人の愛は永遠。そんな風に思える静かなラストは、切ないけれど不思議に暖かでした。

エンドロールで流れる曲の内容が、そのまま二人の純愛を物語っていて涙を誘います。

原点に帰るような、こんな素敵なラブストーリーもたまにはいいですね。


★★★*☆