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映画ノート

デッドゾーン


1983年(カナダ)監督:デヴィッド・クローネンバーグ原作:スティーヴン・キング出演:クリストファー・ウォーケンブルック・アダムスマーティン・シーン/ニコラス・キャンベル/トム・スケリットアンソニー・ザーブ/ハーバート・ロム/コリーン・デューハースト/ショーン・サリヴァンジャッキー・バロウズ【ストーリー】交通事故に遭い5年の昏睡状態から覚めた時、手に触れるだけで相手の未来を予知出来るようになった男。ある議員がやがて世界を破滅に導くと知った時、男は自分の使命を感じとるが……。
■感想
前々から気になっていた作品、やっと観ました。 いやー、これなかなか面白かったです。

主人公ジョニーを演じるのはわれらがクリストファー・ウォーケンです。
最近は、やたらとはじけてたり、イッちゃってる役が多く、「ディアハンター」で助演男優賞を獲得した演技力は
封印したかのように見えるウォーケンおじさん。ここでは久々に人間らしい(笑)色んな表情を見せてくれます。

恋人サラ(ブルック・アダムス)と結婚の約束まで交わしていた学校の教師のジョニー(ウォーケン)でしたが、
ある日、遊園地でデートした帰りに、交通事故に遭ってしまい、その後5年間昏睡状態のからだに。
目覚めたとき、恋人サラにはすでに他の男と結婚していて…。
それを知った時のジョニーの哀しみは大きく、ウォーケンの演技の切ないこと、切ないこと。。

そして彼には人の身体に触れることで、その人に関する未来を予知できる能力が宿っていることに気付くのです。


その能力を未解決の殺人捜査に役立てようとする保安官に、やがて協力することになるのですが・・・。

神に与えられた力の為に、恋人を失い、周囲の好奇の目にさらされ、自らの運命を恨むしかないジョニー。
傷つき、摩擦に耐えながらも、その運命を全うしようとする姿に打たれます。


これ、クローネンバーグということで、グロいシーンが多いのかと思いきや、そうでもありませんでした。

未来の大統領を目指す政治家にマーティン・シーン。若い!でもうるさい@@@@@!!!

キングの原作の映画化の中でも秀逸といわれる作品のようです。いや、ホント、面白かったです!


★★★★☆