しまんちゅシネマ

映画ノート

ディスタービア


2007年(米)監督:D・J・カルーソー 原案・脚本:クリストファー・ランドン出演:シャイア・ラブーフキャリー=アン・モスデヴィッド・モースサラ・ローマーアーロン・ヨーロニー/ホセ・パブロ・カンティージョ/マット・クレイヴン【ストーリー】父親を交通事故で亡くして以来、自暴自棄になっていたケールは学校で教師を殴る事件を起こしてしまう。そして裁判所から3ヶ月間の自宅軟禁処分を言い渡され、行動範囲の半径30メートルを越えると警察へ通報される監視システムを足首に取り付けられる羽目に。こうして暇を持て余し、ある時ふと近所の覗き見を始めたケールは、やがて親友のロニーと隣に引っ越してきたアシュリーも交え、ますます覗き見にはまっていく。そんなある日、血まみれのゴミ袋を引きずる人影を目にするケール。また同じ頃、巷では赤毛の女性ばかりが次々と行方不明になる事件が頻発していた。裏手に住む挙動不審な男ターナーが容疑者と睨んだケールたちは、彼を焦点に覗きを続けていくのだが…。
■感想
自宅軟禁中に、ほんの軽い気持ちで近所の覗き見をした若者が、とんでもない事件に巻き込まれていくさまを
スリリングに描いたサスペンス・スリラーです。

全米で3週連続一位、10週連続トップ10入りを果たしたのだとか。
それも納得の面白さでした。

これプロットが良いんですよね。

まず、自宅軟禁中に義務つけられる監視システム。
これによって自宅から30mを越えた場合、警察に直接通報されるというものですが、この使い方がとっても上手い。
他に携帯電話、パソコンなど今の時代ならではのアイテムを駆使しているところに感覚の若さを感じます。
原作、および脚本を手がけたクリストファー・ランドンが32歳というのを確認して思わず納得。

プチロマンス、友情、親子の関係などティーンズムービーの要素をしっかりおさえつつ、
サスペンス部分のドキドキ度もかなりのもの。

こんなにヒヤヒヤしながら映画を観たのは久々です。

主人公のシャイア・ラブーフトランスフォーマーでいきなり出た子かと思ったら、
「穴/HOLE」や、「アイ.ロボット」などたくさんの映画やテレビに出演してるんですね。
友人、家族を救うために勇敢なところを見せるという主人公を好演。
ちょっとヘタレなところも、いかにも今時の子でナイスです。

共演者もそれぞれが持ち味を十分に出しています。
怪しいご近所さんデヴィッド・モースの怖さったらもうノ∀≦。)ノ
ヒロインの子はナイスバディで楽しませてくれるし、アジア系の親友のくったくのなさもいい感じ。

ティーンズの部分はゆるく楽しく爽やかに、サスペンス部分は思いっきり怖くという緩急のつけかたも花まる。

ヒッチコック「裏窓」に似ているらしく(リメイクなの?)、オリジナリティのなさで
低く評価されているようですが「裏窓」未見の私は十分楽しめました。

ただ、何度も観ようと思う作品ではないかな^^>"


★★★*☆


日本では11/10公開です。