しまんちゅシネマ

映画ノート

愛のそよ風

1973年(米)監督:クリント・イーストウッド出演:ウィリアム・ホールデン/ケイ・レンツ/ロジャー・C・カーメル/シェリー・モリソンジョーン・ホッチキス/マージ・デュセイ/ジェイミー・スミス・ジャクソン/ノーマン・バートールド
■感想
先ほど『ザ・シークレット・サービス』の記事を書き、投稿間近で消えてしまいました/( ̄ロ ̄

同じものを書き直すのもしゃくなので、今日はこちらに変更。

 

ふとした事から知り合った孤独な中年男性とヒッピー少女の関係を描いたメロドラマ。
イーストウッドが監督に専念した最初の作品です。

 

これは好みの別れる作品かなぁ。
こんなに歳の離れたおじさんを本当に愛せるの?っていうのもあるんですが
まずケイ・レンツが演じた若い女の子のキャラが受け入れ難かった。
奔放で無邪気と大らかな心で見ることができるかどうかが、映画を受け入れる鍵となりそう。



中年男性を演じたウィリアム・ホールデンは『ネットワーク』『サンセット大通り』などに主演した名優で
オスカー俳優でもあるんですね。
若い女性に愛されるはずがないと、自らバリアを張ってしまったり、それでも惹かれていく自分に戸惑ったりと
中年男の苦悩をリアルに演じていて流石に上手いです。


 

二人を結ぶ役割を果たすワンちゃんが可愛く、互いの人柄を理解するのにも有効で上手い使い方でした。
ミシェル・ルグランの音楽はステキ。

 

一度は別れを決めた二人が、新たなスタートを切り始めるところで物語りは終ります。
結果は分らないけど、今の思いを大事にしたい。
飾らず、ピュアなラストは清々しいものがありました。
隠れた傑作と期待されてますが。個人的には少し物足りなさを感じました。

 

日本では今年の7月に初めてDVDがリリース予定です。



★★★☆☆