しまんちゅシネマ

映画ノート

ボーダー

 
 

■感想
2008年の全米公開からずいぶんたちましたが、ようやく日本公開となりましたね。
ロバート・ニーロアル・パチーノ『ヒート』以来の競演のクライムサスペンスです。
 
 
互いに尊敬しあい、強い絆で結ばれたタークとルースターは
長年パートナーを務めてきたニューヨーク市警のベテラン刑事。
正義感ゆえに熱くなりがちなタークと冷静沈着なルースターの名コンビで、
幾多の悪党たちを刑務所送りにしてきた。
ところが、そんな悪人ばかりを狙った連続殺人事件が発生、
容疑者が警察関係者である可能性が高まる中、
やがてタークに疑いの目が向けられていくが…。
 
冒頭からデ・ニーロが犯行を告発するビデオ映像シーンがあり、
本当に彼がやったのか・・と疑いながらストーリーを追うことに。
 
14年前にタークは、ある犯罪者を闇に葬るために、彼の犯行でない事件を操作したという過去があります。
そのことを知るのは相棒のルースターのみ。
邦題は『ボーダー』というこれまた何を意味してるのかわからないものになってるけど
おそらくは正義と犯罪のボーダーというところでしょうか。
原題は『RIGHTEOUS KILL』。RIGHTEOUSっていうのは独善的なという意味で
デ・ニーロのこの行為に対し、パチーノが「おまえのしたことはRIGHTEOUSだ」というシーンがあります。
さて、二人は連続殺人犯を捕まえることができるのか、ということなんですが。。
 
まぁ犯人が誰かというところは置いておくとして
個人的には設定的なところに無理があった気がしますね。
まず二人がパートナーとして活躍する現役刑事というのが、リアリティに欠けるんですよ。
デ・ニーロ65歳、パチーノ68歳。。どう見てもよぼよぼ。
デ・ニーロもずいぶんと恰幅がよくなったしね。
で、そのデ・ニーロにベッドシーンが必要なのか。(まぁ、「激しい」と感じられるだけで本人の姿は見えませんがw)
なんてね、無理やり感が妙に気になってしまって^^;
終盤はドラマチックで、監督のやりたかったことも十分に伝わるのだけど、(多少既視感あり)
まぁ何よりも犯行に共感できないのがちょっと。。
とは言え、ようやくかなった二人の共演と、大きな心で見るのがいいのかなぁ(笑)