しまんちゅシネマ

映画ノート

TOKYO!『インテリア・デザイン』


2008年(フランス)
監督:ミシェル・ゴンドリー
出演:藤谷文子/加瀬亮/伊藤歩/妻夫木聡/大森南朋
【ストーリー】
映画監督の恋人と上京したばかりのヒロインに降りかかる不思議な出来事を綴るファンタジー・ストーリー。主演は藤谷文子加瀬亮。映画監督の恋人アキラと一緒に上京してきたヒロコ。高校時代の同級生アケミの部屋に居候しながらバイト探しを始める2人だったが、アキラとは対照的に都会の水になかなか馴染めないヒロコは、次第に疎外感を感じ始める。
(allcinemaより)

■感想
ブルー・レイのストリーミングで検索していて、夫の目に留まったのが『TOKYO!』というタイトル。
これ、日本ではレオス・カラックスの『メルド』、 ポン・ジュノの『シェイキング東京』とともに3話オムニバスとなっていたんですね。
気づかずに、今回はミシェル・ゴンドリーの『インテリア・デザイン』一話を単独で観ました。

主人公のヒロコ(藤谷文子)は映画監督を目指す恋人(加瀬亮)と上京し
高校時代の友人の家に寝泊りしながら住むところを探すんですが、なかなか見つからない。
恋人はそれなりに頑張っている
滞在が長引き友人には疎まれ始める
次第に疎外感と孤独感を募らせるヒロコの体にある変化が・・・
 
東京に暮らしたことはないけれど、狭苦しいアパート、違反駐車の状況など
ゴンドリーの描く東京は、おそらく現実からそれほどかけ離れてはいないだろうと思いますね。
 
夢を実現しようと上京したのに、新しい環境になじめず
一人疎外感をつのらせるヒロインに起こる変化
それは一見、非現実的だけど
自分の存在価値を見失い、もう何も感じたくないと心を閉ざすことは誰にも起こりえることで
現実的には鬱などの形で現れてくるわけですよね。
 

そんなときにこそ、誰かのぬくもりを感じていたい
どんな形でも誰かの役に立つことで幸せを感じる
ヒロインの孤独をエキセントリックな映像で見せるところが面白いですね。
都会に暮らす人の孤独に、そっと手を差し伸べる優しさも感じました。
加瀬亮扮する映画監督を目指す青年の独創的なアイディア、グッズなどもゴンドリーらしいところでした。
 
 




 
 
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