しまんちゅシネマ

映画ノート

ジェット・ローラー・コースター

 
1977年(米)
監督:ジェームズ・ゴールドストーン
出演:ジョージ・シーガル/ティモシー・ボトムズリチャード・ウィドマークヘンリー・フォンダハリー・ガーディノ/ スーザン・ストラスバーグ/ヘレン・ハント
■感想
遊園地を襲う爆弾魔と彼を追う安全保障協会の捜査官の攻防を描くサスペンス・スリラーです。
 
こんなものお茶の間でやっちゃっていいのか~と思うシーンは開始まもなくやってきましたね。
若い男によって仕掛けられた爆弾により、レールが破壊され、ジェット・コースターが脱線
客は放り出されるわ、丸ごとひっくり返るわで、遊園地は地獄絵の様相。
CGの時代じゃない時代に、どうやったんだろう。
一人や二人、絶対死んだよね、、って思うほどホラーでした。
 
 
犯人を演じるのはティモシー・ボトムズ
彼は次の犯行をほのめかしながら金を要求し
その引渡しに指名されるのが、安全保障協会捜査官のジョージ・シーガル

刑事コロンボ』の原作者が脚本を担当してるとあって、
捜査官、犯人のやりとりもなかなか面白いのね。
でも、犯人がどうして犯行に及んだかは分からないまま。
 
IMDbのトリビアによると、犯人の背景には、大型遊園地の出現により
両親の営む小さな遊園地が閉園を余儀なくされたということがあり
当初は犯人の母親を電話に出させるなどのシーンも予定されていたとのこと。
でも何も分からないほうが、犯人の不気味さを際つんじゃない?ってことで
最終的に敢えて、犯人の背景も動機も見せないということになったのだそうです。
好みは分かれるところでしょうが
母親登場ってことになるとちょっとありきたりかな。変に同情入れてないのは良かったかもです。

これスクリーンで見たらもっと迫力だったでしょうね。
手に汗握る終盤の攻防も良かったし、楽しめました。
あとからわかったんだけど、ジョージ・シーガルの娘役にヘレン・ハントが出てたのね。