しまんちゅシネマ

映画ノート

ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女


 
2009年(スウェーデン
監督:ニールス・アルデン・オプレヴ
出演:ミカエル・ニクヴィストノオミ・ラパス/スヴェン=ベルティル・タウベ/イングヴァル・ヒルドヴァル/レナ・エンドレ/ステファン・サウク

■感想
プレオスカー特集 5本目
今日はワシントンDC映画批評家協会賞 外国語映画賞にノミネートスウェーデン映画
ドラゴン・タトゥーの女』を
ジャーナリストと女ハッカーという奇妙なコンビで
ある失踪事件の謎を解いていくミステリー仕立ての作品で
スティーグ・ラーソンの『ミレニアム』3部作の映画化の一本目になります。
 
【ストーリー】
社会派月刊誌『ミレニアム』を発行するジャーナリストのミカエル(ミカエル・ニクヴィスト)は、
大物実業家の不正を告発した記事で逆に名誉毀損の有罪判決を受け窮地に陥っていた。
そんな彼のもとに、大財閥ヴァンゲル・グループの前会長ヘンリックからある調査依頼が舞い込む。
それは40年前に、忽然と姿を消した16歳の姪の迷宮入り事件を改めて調査してほしいというものだった。

一少女の失踪事件と思われた事件は、調べていくと
羊たちの沈黙』並みの連続猟奇殺人事件と繋がるものだと分かってきて
それを二人が絶妙のコンビで解き明かしていくんですね。
名探偵とかじゃない、頭のいい素人なのが面白いんだよね。
ただ、スウェーデン人の名前になじみがないのもあって、関係する人物の名前が覚えられず
相関図が見えにくいのが難点。。私だけかな。

暗い表情に鼻ピアス 背中にエイリアンのタトゥー(ドラゴンには見えないよw)の、
パンクなヒロイン(ノオミ・ラパス)に最初は違和感があるものの、
どうやら過去の経験から暴力男を酷く憎む彼女
小柄な体なのに、絶対に泣き寝入りはしないド根性で
男たちに制裁を加える姿がかっこよくてね。これが痛快なんです。
言ってみれば女『処刑人3』ですよ(笑)

あと、男女のコンビと言うことで、何気にロマンスが入ってくるのもいいね。
ヒロインに夜這いをかけられ、翌日から、ついにんまり口元がほころんでしまう
杉良太郎なミカエルが個人的にツボでした(笑)
 
これ、3部作ではあるけど、多分一話で一応の解決を見るタイプみたいなので
一本で十分に映画としての面白さを味わえますね。
勿論二人のロマンスの行方や、ヒロインの正体を知るという楽しみもあるので
次の2本も多分観ることになりそうです。